結線というテーマ(その13)
部屋を横長に使うのか、縦長に使うのか。
私は、ほとんどの場合、横長に使う。
長辺側にスピーカーシステムを設置して、
左右のスピーカー間をできるだけ離せるようにするためだ。
それよりもスピーカーを後の壁から離すことのほうが重要と考える人もいて、
そういう人は縦長に部屋を使う。
人それぞれだから、
それにそれぞれに事情があって、
そこにしかスピーカーが置けない、ということだってあるから、
どちらがいい(悪い)とは決めつけないが、
私が望む音は、横長で使うほうが出てくることが多い。
左右にできるだけスピーカーを離す。
そんなことをすれば、中抜けが起るのではないか、という人がいる。
中央に定位する音が稀薄になるのは、私だってイヤだ。
イヤどころか、中央に定位する音は、しっかりあってほしい。
オーディオに興味を持ち始めた中学二年のころ、
ハイ・フィデリティよりもハイ・リアリティこそ望むことではないのか、
そんなことを考えていた。
スピーカーをできるだけ離して、しかも中央に定位する音がハイ・リアリティであってほしい。
そのための必須条件が、分離してはいけないアースの一本化である。