Archive for 3月, 2013

Date: 3月 2nd, 2013
Cate: 川崎和男

川崎和男氏のこと(最終講義)

東京へ向かう新幹線の中で書いている。
大阪大学へ、川崎先生の最終講義を聴きに行った帰りだ。

1994年、草月ホールで聴いたのが、最初だった。
それからは東京での川崎先生の講演は、できるかぎり聴きに行くようにしていた。

東京以外での講演も、何度か行っている。
京都、金沢、兵庫にも行った。

行くたびに、ほとんど毎回のように残念に思っていたのは、
オーディオ関係者が聴きに来ていないことだった。

今日は大阪なのだから、
オーディオ関係者は誰もいない、と思っていた。

最終講義のあとの懇親会で、
よく似た人がいるもんだな、と思っていたら、その人本人だった。

誰なのかは書かないけれど、
オーディオ関係者が、ふたり来られていた。

他の人にとっては、どうでもいいことにすぎないだろうが、
私には、とても嬉しいことだった。

Date: 3月 1st, 2013
Cate: アナログディスク再生

ダイレクトドライヴへの疑問(その9)

音のいいプレーヤーの代表ともいえるEMTの930stの回転部、
つまりターンテーブルプラッターとシャフトから成るシルエットは、
いわばコマと重なる。

理想のコマの回転が、遠くから見たときに静止しているかのように、
まったくブレることなくきれいに廻り続けることである以上、
ターンテーブルプラッターとシャフトから成る回転体も、
理想のコマと同じくいっさいブレることなく、静かに廻り続けることが重要であり、
その実現のためにまず求められるのは、
ダイレクトドライヴ、ベルトドライヴ、リムドライヴ、
どの方式が優れているかと論ずる前に、
ターンテーブルプラッターとシャフトから成る回転体が、
どれだけ「理想のコマ」であるのか、ということであるはず。