川崎和男氏のこと(最終講義)
東京へ向かう新幹線の中で書いている。
大阪大学へ、川崎先生の最終講義を聴きに行った帰りだ。
1994年、草月ホールで聴いたのが、最初だった。
それからは東京での川崎先生の講演は、できるかぎり聴きに行くようにしていた。
東京以外での講演も、何度か行っている。
京都、金沢、兵庫にも行った。
行くたびに、ほとんど毎回のように残念に思っていたのは、
オーディオ関係者が聴きに来ていないことだった。
今日は大阪なのだから、
オーディオ関係者は誰もいない、と思っていた。
最終講義のあとの懇親会で、
よく似た人がいるもんだな、と思っていたら、その人本人だった。
誰なのかは書かないけれど、
オーディオ関係者が、ふたり来られていた。
他の人にとっては、どうでもいいことにすぎないだろうが、
私には、とても嬉しいことだった。