日立金属からファインメットコアが登場したのは、いつだったか、
正確に思い出せないほどに頻繁に目にするようになっているし、
柱状トランスもいまではファインメットコアのモノに置き換えられている。
オーディオ用のトランスも、ファインメットコア使用というのがかなりある。
個人的には、コアの新素材には注意深くありたい。
1980年代に、アモルファスコアが流行った。
オーディオメーカーから、アモルファスコア使用のMC型カートリッジの昇圧トランスが出た。
その大半を、ステレオサウンドの試聴室で聴いているが、
欲しい、と思ったトランスはひとつもなかった。
トランスの音は、コアだけで決るものではないのはわかっていても、
新素材のもつ性能には、やはり期待するところがあるし、
それが裏切られた(とはすこし言い過ぎか)ときは、
一転、新素材に対しての不信感となっていく。
だからファインメットコアにも、不信感がないわけではない。
とはいえ使っていないので、音については語れない。
それでもファインメットコアに、まったく興味がないわけではない。
コモンモードノイズフィルターのコアとして使いたい(試してみたい)とは、
以前から思っていた。
けれどなかなか小売りされることはなかった。
数年前から、手頃な大きさのモノが小売りされても、
限定入荷のことが多く、気づいた時はいつも売切れていた。
(そんなにこまめにチェックしていたわけでもなかった)
先日、ふと検索してみたら、ちょうど入荷したばかりだったようで、購入できた。
今回は、このファインメットコアを使った、電源まわりの実験をやる予定だ。
といっても、これが今回のメインテーマというわけではない。
12月、今年最後のaudio wednesdayなので、
今年聴いた(買った)ディスクを何か一枚持ってきていただきたい。
新譜でなくともかまわない。旧譜でも、今年買った、というディスクは誰にでもある。
自分で聴きたい、というよりも、
誰かに聴かせたい、誰かと一緒に聴きたいと思ったディスクを鳴らす。
場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。