Archive for category テーマ

Date: 9月 2nd, 2020
Cate: 「ネットワーク」

dividing, combining and filtering(その3)

一人のオーディオマニアの人生も、
分岐点(dividing)と統合点(combining)、それに濾過(filtering)だ、とおもう。

一人で暮らしていると、それは自由と思われがちだし、自由といえることも多い。
あれこれやる時間がたっぷりとある。

でも、それをやるためには、一人でできることもあればそうでないこともある。
一人でできること、とおもえていることであっても、
実のところ、ほんとうに一人でできているのかもなんともいえない。

今年の4月と5月はひとりで過ごすことが大半だっただけに、
このことを強く実感する。

Date: 9月 2nd, 2020
Cate: audio wednesday

第116回audio wednesdayのお知らせ(music wednesday)

9月のaudio wednesdayでは、器材よりもディスクを優先したが、
10月7日のaudio wednesdayでは、すでに告知しているように、
野上眞宏さんと赤塚りえ子さんの二人にDJをやってもらうから、
私がディスクをもっていく必要はない。

なので10月のaudio wednesdayでは、
メリディアンの218をはじめ、200V用のトランス、アクセサリー類などしっかり持っていく。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 9月 2nd, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その8)

その7)へのfacebookのコメントを読んで、
改めてオーディオ機器のジャンル分けというか、
呼称が微妙なところをもつようになった、と感じている。

CDプレーヤーまでは、よかった。
明確に、この製品はCDプレーヤーである、とか、D/Aコンバーターである、
そんなふうにはっきりといえた。

けれどコンピューター、ネットワークといった要素がオーディオのシステムに関ってくるようになると、
私が、ここでD/Dコンバーターと便宜上呼んでいる機器も、
ほんとうにそれでいいのか、ということになる。

メリディアンの210のことを書いているが、
210を単にD/Dコンバーターという言い方で紹介できるのか。

確かに210の機能は、D/Dコンバーターといえる。
とはいえ、いま私が使っているFX-AUDIOのFX-D03J+と210を、
D/Dコンバーターという同じ括りで捉えてしまうことの難しさがある。

FX-D03J+は、ほぼ単機能といえる製品である。
D/Dコンバーター以外の呼称はない、といっていい。

それに、ここでのカテゴリーは「アクセサリー」である。
FX-D03J+はアクセサリー的製品である。

けれど、210やミューテックのMC3+USBなどは、アクセサリー的製品といえるのか。
そう捉える人もいるだろうし、いや、立派なコンポーネントだと捉える人もいる。

210の正式名称は、210 Streamerであるから、
210はD/Dコンバーターと呼ぶよりも、ストリーマーと呼んだ方がいいのか、となると、
そうとも思えない。

これから先、それぞれのメーカーが、独自の呼称をつけてくるかもしれない。
それに従うのには、抵抗がある。

それにデジタル入力とデジタル出力のオーディオ機器、
つまりアナログ入力、アナログ出力をもたない機器は、
D/Dコンバーターと呼んでいい、と考える。

Date: 9月 1st, 2020
Cate: High Resolution

MQAのこと、オーディオのこと(その4)

聴きたい(買いたい)録音がすべて買えるほどの経済力を持っていない。
だから購入を迷うディスクと、ためらわないディスクがある

購入を迷うディスクだと、その時の懐事情に左右されもする。
厳しい時はガマンしよう、ということになる。
ほかにも聴きたい録音があるのだから、そちらを優先することになる。

それでも迷うディスクというのは、
私の場合はたいてい、あまりなじみのない音楽のことが多い。

気になっているんだけれども……、
最近は、そういう場合でも、MQAで出ていると、買おう、になってしまう。

つい最近も、それで買ってしまった。
シェールの「Dancing Queen」を、e-onkyoからMQAで買ってしまった。

「Dancing Queen」のアルバムタイトルからすぐにわかるように、
シェールがABBAの曲をカバーしている。

MQAといっても、44.1kHz、24ビットである。
スペック的には魅力は感じない。

MQAでなかったら、あとで買おう、といって、ずっとずっとそのままにしていたはずだ。
私にとって、MQAであることが、ポンと背中をおすような存在になっている。

そうやっていくことで、聴く音楽の領域が少しではあっても拡がっていく。
これはいいことなのだが、同時にオーディオ的には、もっと普及してほしい、と思うところがある。

それは、たとえばアクティヴ型スピーカーだったりする。
デジタル信号技術の進歩によって、
それ以前のアクティヴ型スピーカーと、現在のアクティヴ型スピーカーの性能は、
驚くほど向上している。

聴いてみたい、と思う製品も少なくない。
そのことはけっこうなことなのだが、
これらのアクティヴ型スピーカーにも、ほとんどの機種でデジタル入力がついている。

アクティヴ型スピーカーが、MQA対応にならないのか、ということだ。

Date: 9月 1st, 2020
Cate: audio wednesday

第115回audio wednesdayのお知らせ(夏の終りに)

明日(9月5日)のaudio wednesdayでも、タンノイ・コーネッタを鳴らす。
これまで二回の鳴らし方とは、違う鳴らし方をする。

メリディアンの218を使うようになってから、
218でレベルコントロール、トーンコントロールをして、
マッキントッシュのMA7900はパワーアンプ部のみ使っていた。

今回は久しぶりに、MA7900を本来のプリメインアンプとして使う。

218を持参するようになって、荷物が増えた。
200Vのトランスも持参しているわけで、その他にも電源コード、
デジタ出力用のケーブル、その他218に取り付けるいくつかのアクセサリーなどで、
けっこうな嵩張るようになってきた。

そのせいで、CDの枚数が犠牲になっていた。
これもこれも持っていきたいけど、カバンに入らないし、けっこう重くなる。

なので、今回はCDを優先して、218も200Vのトランスも持参しない。
喫茶茶会記の218もversion 9にしている。

それでも218を持参していたのは、version 9からさらにいくつか手を加えているからだ。
そういう違いが、今回は生じるから、あえて鳴らし方のアプローチも変えてみる。

それもあって、別項「境界線(その15)」で書いているラインケーブルも持参する予定。

過去二回のコーネッタの音から、がらり変ることはないが、
決して小さくない音の変化はあるはずだ。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 8月 31st, 2020
Cate: 冗長性

redundancy in digital(その8)

別項で書いているようにiPhoneを、
メリディアンの218に接続して音楽を聴くことが、私にとって当り前になってきている。

CDプレーヤーも使っている。
SACDを聴くときには、CDプレーヤーのアナログ出力をアンプに接続する。

それ以外、つまり通常のCDやMQA-CDを聴く場合には、デジタル出力を218に接続している。
CDプレーヤーの二つの出力(アナログとデジタル)を使い分けているわけで、
だからといってアンプの入力セレクターで対応はせずに、
その度にケーブルを接ぎかえている。

そこにiPhoneが加わると、接ぎかえが増える。
手間といえば手間だが、大変なことではない。
それでも、そろそろなんとかしようとは思いつつも、こんなことをいちいちやっているのも、
iPhoneでのMQA再生が、なかなかいいからである。

iPhoneとCDプレーヤー。
その大きさと重さは、比較するまでもなく、大きく違う。
消費電力もかなり違う。

ここでのテーマ、redundancy in digital(デジタルにおける冗長性)でいえば、
iPhoneは、冗長性の徹底的な排除をはかっている、といえるはずだ。

その成果は、iPhoneをオーディオ機器として捉えても、あると考えている。
デジタル機器としての完成度を高めるためには、
冗長性をなくしていくことは重要なことのようにも感じている。

そう思いながらも、(その2)で書いているように、
ワディアのWadia 2000、X64.4、同時代のD/Aコンバーターが気になってもいる。

ワディアの初期のD/Aコンバーターは、あのころ衝撃的だった。
おそらく、瀬川先生がマークレビンソンのLNP2をきいた時にうけられた衝撃に近い、
もっといえば同種の衝撃だった、とさえ思っているくらいだ。

その衝撃が、まだ残っているからなのもわかっている。
それでも、いまWadia 2000、X64.4を聴いたら、どんな印象を受けるのか、は気になる。

聴く機会はなかったけれど、ワディアのPower DACは、その意味でもっと気になる。

いま愛用している218は、冗長性は小さい、といえる。
そのD/Aコンバーターで、ラドカ・トネフの「FAIRYTALES」を聴いていると、
デジタルにおける冗長性について、どうしても考えてみたくなる。

Date: 8月 30th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その7)

一年前に、メリディアンから210 Streamerが登場した。

しばらくすれば日本に入ってくる──、そう思っていた。
ところが、しばらくしたら210のニュースどころか、
メリディアンの輸入元がオンキヨーに変る、というニュースだった。

オンキヨーがメリディアンを扱う。
いろんなサイトで取り上げられていた。
それから、ほぼ一年。

オンキヨーのサイトをみると、メリディアンのページはあることにはある。
ただし、2020年1月から、日本での販売代理店になった、という告知のみである。

ニュースでは2019年12月からだったのが、一ヵ月遅れて、である。
さらに、少しも進んでいない。

210の取り扱いも始まっていない。
どうなるのかは、いまのところなんともいえない。

218と組み合わせるD/Dコンバーターの候補の一つは、210である。
けれど……、という状態が、これからも続くのか。

210以外では候補として考えているのは、ミューテックのMc3+USBである。

MC3+USBは、16万円ほどする。
218との組合せ前提なので、価格的には、このあたりを上限としたい。

もっと高価なD/Dコンバーターがあるのは知っている。
試してみたい、と思うモノもある。
けれど、大きさと価格を考慮すれば、MC3+USBより上のモデルは候補から外れる。

Date: 8月 30th, 2020
Cate: 再生音, 快感か幸福か

必要とされる音(その14)

9月のaudio wednesdayでも、タンノイ・コーネッタを鳴らす。
コーネッタが、喫茶茶会記のアルテックよりもいいスピーカーだから、というよりも、
鳴らしたいから、というのが、理由にならない理由である。

喫茶茶会記のアルテックも、古いタイプのスピーカーといえる。
コーネッタもそうだ。
コーナー型で、フロントショートホーン付き。

アルテックよりも、古いといえば、いえなくもない。
そういうスピーカーを、今回もまた鳴らす。

7月に鳴らして、8月も鳴らした。
9月も鳴らすわけだから、三ヵ月続けてのコーネッタである。

鳴らしたいから、は、聴きたいから、でもある。
そして聴きたいから、は、聴いてほしい、ということでもある。

コーネッタの音を、聴いてほしい、と思うのは、
どこか、コーネッタの音を、必要とされる音と感じているからなのかもしれない。

Date: 8月 29th, 2020
Cate: 数字

300(その10)

オーディオの世界において、
300Wという出力は、スーパーカーの300km/hという速度と同じ意味あいをもっていた時期があった。

ほかの人はどうなのかはわからないが、
中学生、高校生のころの私には、
300Wと300km/hは、それぞれの領域での、その時点での突破すべき数値であった。

それにしても、なぜ300? なのか。
そういえば、オーディオの世界での、有名な300といえば、
ウェスターン・エレクトリックの300Bがある。

300Bは、いうまでもなく、真空管の型番である。
300Wや300km/hとは、もともと違っている。

それでも300なのである。
ウェスターン・エレクトリックの真空管の型番は、
開発時期、登場時期によってつけられているといっていいだろう。

これは、特別に優れた真空管だから、特別な型番にしよう、といった、
オーディオ機器の型番のつけ方ではない。

にも関らずの300である。
300Bが、ほかの型番だったら。
たとえば400Bとか200B、
そんなキリのいい数字ではなかったら、300Bという真空管の印象は、
まったく影響を受けないのだろうか。

300Bはアメリカの真空管だから、
300Bの読みは、スリーハンドレッド・ビーかスリー・オー・オー・ビー、
スリー・ゼロ・ゼロ・ビーのどれかだろう。

日本では、三百B(さんびゃく・びー)である。
ウェスターン・エレクトリックのほかの真空管は、
350Bだとサン・ゴー・マル・ビーと読む。
349Aもサン・ヨン・キュー・エーである。

300Bを、これまでサン・マル・マル・ビーとかサン・ゼロ・ゼロ・ビー、
こんなふうに読んだ人は、少なくとも私の周りには一人もいない。

300Bだけ、三百Bである。

Date: 8月 28th, 2020
Cate: audio wednesday

第115回audio wednesdayのお知らせ(夏の終りに)

9月5日のaudio wednesdayでは、タンノイ・コーネッタを鳴らす。
コーネッタで「CHET BAKER SINGS」がどう鳴ってくれるのか。

喫茶茶会記のアルテックでは、これから先、いつでも聴けるけれど、
コーネッタでの「CHET BAKER SINGS」は、今回限りとなる。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 8月 28th, 2020
Cate: 書く

毎日書くということ(親指シフトキーボードのこと)

1999年末に、audio sharingをつくろうとおもった。
それから20年。

Mac本体は変ってきた。
周辺機器もそうだ。

けれどキーボードだけは、1999年12月に購入したRboard Proを使い続けている。
キートップを外して、内部清掃もやっているが、
そろそろ寿命が近づいてきているかな……、と感じていた。

Macで親指シフトキー入力をする方法はいくつかある。
すべてではないが、評判のいいのはいくつか試した。
それでもRboard Proでの入力から離れられないままの20年間だった。

Rboard Proが壊れても修理は無理である。
どうしようもなくなったら、このブログを書くのをやめることになるかも……、と考えていた。
しかも、それはそう遠くないうちにやってくるだろうな、と思っていた。

富士通も親指シフトキーのサポートをやめてしまう。
親指シフトキーボードのいいモノが、これから先新製品として登場することは、まずない。
いま使っているRboard Proの寿命は、あと十年もつのか。
数年なのか。

次の日本語入力をどうするのか考えなければ……、と思いつつも、
40年近くつきあってきている親指シフトの快適さは、何者にも変え難い。

Rboard Proはかなり以前に製造中止になっている。
先日、ふと思いついてヤフオク!で検索してみたら、
Rboard Proが出品されていた。

写真をみる限り、未使用品のようだ。
価格は、二万円近い。
いまどきのキーボードの価格からすれば、高いということになるが、
Rboard Proは、1999年当時、五万円ほどしていた。

入札したのは私一人だった。
今回手に入れたRboard Proが、20年もってくれれば、もう十分である。

Date: 8月 27th, 2020
Cate: 真空管アンプ

五極管シングルアンプ製作は初心者向きなのか(その25)

「聴感上のS/N比がよくなるって、どんな感じですか」と問われたことが数回ある。
音を鳴らしている場であれば、実際に音を聴いてもらえば、わかってもらえるかもしれない。

何度聴かせても分かってもらえない人がいることも、体験上知っている。
時に言葉で説明した方が伝わることがないわけでもない。

おかしいなことだ、と思うところもあるが、結局のところイメージの問題なのかもしれない。
訊いてきた人のなかに、まったくイメージがなければ、
音を聴いてもらってもダメなことなのかもしれない。

そしてイメージのきっかけでも与えることができれば、
音を聴いてわかってもらえるようになる。

オーディオでは、昔から、百読は一聴に如かず、という人がいる。
オーディオ評論家が書いたものをどれだけ読んだところで、
一回音を聴いたほうがよくわかる的な使われ方がされるし、
絶対的な感じで、これをいう人もいる。

聴いた方がはやい、という場合は確かに多い。
でも、上に書いているように、必ずしもそうでないこともある。
そのことをわかんていない人ほど、百読は一聴に如かずを使いたがる。

そしてオーディオ評論家不要論を、そのあとに続ける。
そんな人はどうでもいいのだけれど、
「聴感上のS/N比がよくなるって、どんな感じですか」という質問に、
前回書いたもやしのヒゲのことを答えたことがある。

ヒゲを取ったもやし炒めを食べてみれば、
聴感上のS/N比がよくなる、というどんな感じなのか、
そして雑共振が音に与える影響についての、なんらかのイメージは掴めるのではないだろうか。

ヒゲを取ってみたら、というと、決って返事は、
そんな面倒なことするんですか、である。

面倒なことかもしれないが、難しいことではない。
もやしのヒゲを取るだけである。
ただ本数が多いだけのことだ。

それなのに、やりもしないで、面倒だ、と決めつける人がいる。
もやし一袋のヒゲを取るのに、一時間くらいかかるのであれば、
私だってそんなにやらないし、人にすすめたりもしない。

でも、やってみると、そんなに時間はかからない。
くり返すが難しいことは何もない、このことをやらない人は、
アンプの自作はやらないほうがいい。

Date: 8月 26th, 2020
Cate: audio wednesday

第115回audio wednesdayのお知らせ(夏の終りに)

今週末から、ようやくツール・ド・フランスが始まる。
例年どおりだと7月の第一週の土曜日からの開催だったのが、今年はコロナ禍の影響で、
最悪中止なのかと思ったりもしたけれど、二ヵ月ほど遅れて開催となる。

自転車好きの私は、ツール・ド・フランスは夏の到来でもあり、
ツール・ド・フランスの最終日は、真夏ただ中であってせ、夏の終りというふうに感じてしまう。

9月のaudio wednesdayは、ツール・ド・フランスと重なる。
9月なのに、である。

一週間後も、まだまだ暑いはずだ。
それでも、もう夏の終りであり、
同時にツール・ド・フランスの開催によって夏の到来でもある、と個人的には感じている。

なので、9月のaudio wednesdayは、
そんな「夏」だからこそ聴きたいディスク、
誰かに聴かせたいディスクをテーマにしたい。

私はアストル・ピアソラの「Tango:Zero Hour」と、
チェット・ベイカーの「CHET BAKER SINGS」をもっていく予定。

「Tango:Zero Hour」はSACDで、
「CHET BAKER SINGS」はMQA-CD。

ジャズに明るい聴き手ではない私でも、「CHET BAKER SINGS」は聴いている。
どうやって、このディスクと出逢ったのかは忘れてしまったし、
頻繁に聴いているディスクでもないけれど、これから先もずっと思い出して聴いていくだろう。

MQAが聴けるようになって、e-onkyoで早い時期に検索した一つが、チェット・ベイカーだった。
「CHET BAKER SINGS」をMQAで聴きたいからだった。

チェット・ベイカーのMQAはあるけれど、
「CHET BAKER SINGS」はなかった。

ほぼ毎晩のように、e-onkyoの新譜をチェックしては、今回も出ないのか……、
そう思うのも慣れっこになっていた。

だから、9月2日にユニバーサルミュージックから、
ジャズのMQA-CDのラインナップに「CHET BAKER SINGS」を見つけた時の喜びは、
想像してもらうしかない。

「Tango:Zero Hour」は、暑い夏に聴きたい、と毎年のように思うディスクだ。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 8月 26th, 2020
Cate: ロングラン(ロングライフ)

定番(その9)

JBLのControl 1は、1986年ごろに最初のモデルが登場している。
現在はControl 1 PROである。

この間に何度かのモデルチェンジをしているし、
パワーアンプ内蔵モデルが登場した時期もあった。

つまり、それだけ売れているわけだ。

Control 1が登場した時は、ステレオサウンドにいた。
周囲の人たち、それもJBLのスピーカーを鳴らしている人たちの反応が、
どういうものなのかは知っていた。

私だって、その頃は、QUADのESLを鳴らしていたけれど、
4343への憧れはずっと抱いたままだったから、
Control 1登場のニュースは、複雑なものがあった。

この十年ぐらいで、JBLはずいぶん変った。
Control 1の登場が、いまのJBLにつながっているような感じを受けるし、
だからこそ、Control 1はPROとなり、いまも現行製品なのだろう。

4312が古くからの定番を引き継いでいる位置づけだとすれば、
Control 1は、はっきりといまのJBLの定番といえる。

Control 1 PROは、ペアで二万円前後である。
一ペアあたりの利益は小さいわけだが、
安価な製品だけに数は、かなり売れている、とみていいだろう。

おそらく安定して売れている製品だからこそ、
JBLは定番として、いまも製造している。

つまり定番をもつブランドは、ある程度の安定した収益が見込める。
定番をもっているからこそ、フラッグシップモデルの開発ができるし、そこに力を注ぎ込める。

冒険だって可能になる。

Date: 8月 25th, 2020
Cate: 日本のオーディオ

リモート試聴の可能性(その6)

なんらかの再生音を録音して、もう一度再生して聴くということは、
昔から行われていることでもある。

アクースティック蓄音器の音を録音してレコードにする、という企画は以前からあった。
いまもある。

この企画に否定的な人もいる。
SP盤の復刻ならば、そんなことをせずにダイレクトに電気信号に変換すべき、という意見である。

SP盤の復刻であっても、一つの手法に縛られる必要は、どこにもない。
アクースティック蓄音器で再生して、その音を録音する、というのも、
復刻の一つの方法である。

どちらが好ましいかは、きいた人が判断すればいい。
とにかく、再生音をマイクロフォンで捉えて、スピーカーを通して聴く、ということは、
なにもいまに始まったことではない。

ただ、そのことについてこれまでは、論議されることはなかったように思う。
それがここにきて、コロナ禍によるオーディオショウの中止が続き、
オンラインでのオーディオショウの開催も試みられている。

春のヘッドフォン祭も中止になったが、オンラインでは行われたし、
秋のヘッドフォン祭も中止なのだが、オンラインでの開催はある。

さらにAudio Renaissance Onlineという、
オンラインのオーディオショウが11月14日、15日に開催される。