Date: 5月 19th, 2020
Cate: オーディオのプロフェッショナル
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オーディオのプロフェッショナルの条件(その5)

読評のはしりといえる人は誰なのか。
実名を出そうかどうか、ちょっと迷っている。

オーディオベージックはすでにないから、いまさらその人の名前を出しても……、
というところはあるし、いまではオーディオ評論家めいたことをやっているのだろうか。

オーディオ雑誌を丹念に見ることがなくなったこともあって、その人の名前を目にすることがない。
いまもオーディオ評論家めいたこと(つまり読評)をやっているのであれば、
名前を出すところだが、そうではないようなので控えておこう。

それにオーディオベージックを読んでいた人ならば、誰のことかすぐにわかる。

その人は、おいしいとこ取りをしようとしていた人だった。
少なくとも私の目にはそう映ったし、
そのころあるオーディオ業界の人と、オーディオベーシックの話になったとき、
同じ印象をもっている人がいることがわかった。

それにオーディオベーシックに一時期執筆していた人から、
編集部の様子をきいたときも、やっぱりそうなのか、と思ったことがある。

読評のはしりといえるその人は、
オーディオ評論家のおいしいところ、
編集部のおいしいところ、
読者のおいしいところだけを取ろうとしていた(といまでも思う)。

おいしいとこ取りが悪いわけではないが、
おいしいとこではないこと、つまりまずいことは拒否していたようにみえる。

立場を曖昧にしたままで、それぞれの立場のおいしいとこ取りをしていく。
本人はそんなつもりはまったくなかった、というだろう。

その人と親しい人も、そういってかばうかもしれない。
そんなつもりはなかったのかもしれないが、
読み手であるこちらには、そうみえた。

意識して、おいしいとこ取りしていたほうが、まだましだ。
無意識にそうやっていたとしたら……。

別に、その人のせいで、オーディオベーシックにダメになったかというと、
間接的にそういえても、直接的には、その人をずっと、
それも積極的に関ってきた編集長のせいだ、といいたい。

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