Archive for category テーマ

Date: 8月 22nd, 2021
Cate: High Resolution

MQAのこと、グレン・グールドのこと(その4)

昨晩、寝る前にTIDALでグールドの平均律クラヴィーア曲集を聴いた。
十分ほど聴いたら寝るつもりだった。

MQAで聴けるグールドのすべてを聴いているわけではない。
それでも平均律クラヴィーア曲集は、MQAの良さがよくいきている。
聴いていたら、第一集を聴き終えた。

途中でストップすることができなかった。

グールドの平均律クラヴィーア曲集はSACDも持っている。
MQAとSACDとでは、再生環境が少し違う。

メリディアンの218はDSDに対応していないからだ。
なのでSACDプレーヤーとの比較になる。

そういうことだから、きちんと再生環境を整えていったら、
MQAとSACD、どちらがいいのかはまだなんともいえないが、
少なくとも私の再生環境の現状では、MQAでの音に、
グールドの平均律クラヴィーア曲集を聴く新鮮さを、ふたたび味わっている。

Date: 8月 21st, 2021
Cate: 価値・付加価値

オーディオ機器の付加価値(その14)

さっきtwitterを眺めていたら、
大滝詠一の「A LONG VACATION」のゴールドCDが、
30万円ちょっとヤフオク!で落札されて驚いた、という投稿が目に入ってきた。

1980年代後半、ゴールドCD(金蒸着CD)が話題になった。
私も何枚か買った。

確かに、通常のアルミ蒸着CDよりも、こういっていいならば、音がよかった。
あのころは、好きなディスクがすべてゴールドCDになってほしい、と思っていた。

いまもマイルスの一枚だけは持っている。
ゴールドCDの音質的なメリットは、理屈はともかくとしてある。

すでに廃盤になってしまったゴールドCDの中古相場が高くなるのもわかる。
それにしても限度というものがある──、といいたくなる。

「A LONG VACATION」のゴールドCDは聴いていない。
通常のCDよりも、どれだけ素晴らしいのかは知らない。

ゴールドCDを一度でも聴いてしまうと、アルミ蒸着のCDは聴けなくなってしまう──、
そのくらいの違いがあったとしても、30万円なのか……、と思ってしまう。

30万円で落札した人は、それだけ大滝詠一に思い入れがあるのか、
「A LONG VACATION」に忘れ難い青春の想い出があるのか。

私には理解できないほどの深い思い入れのある人が、
30万円を出してでも手に入れたかった──、というのであれば、
周りがとやかくいうことではない。

でも、30万円で落札した人は、聴くのだろうか。
ここが知りたい。

大滝詠一のアルバムは、TIDALでMQA Studioで聴ける。
「A LONG VACATION」もそうだ。

MQAの良さというのは、ゴールドCDに類似するよさともいえる。

Date: 8月 21st, 2021
Cate: 輸入商社/代理店

十数年前のことを思い出す(その2)

2019年10月に(その1)を書いている。
(その2)を書くつもりは、その時はまったくなかった。

メリディアンの新しい輸入元としてオンキヨーがきちんとやってくれるだろう──、
という期待を込めて、である。

2019年12月にオンキヨーにかわる、ということだったが、
オンキヨーのウェブサイトでは2020年1月から、とあった。

一ヵ月のずれ。
これは遅れなのだろうか。
そう思ったけれど、それにオンキヨーに関するウワサをいくつか聞いていたけれども、
それでもがんばってほしい、と思っていた。

それが不安に変っていく。
ウェブサイトにメリディアンのページすら、満足に作られていない。
1ページのみの、ごく簡単なものが、ずっとそのままだった。

そこにコロナ禍である。
オンキヨーに関するウワサでいいことは一つも聞くことはなかった。

そして、いまのオンキヨーである。
あえて書くまでもないだろう。

メリディアンの輸入元として、無責任な会社である。

Date: 8月 20th, 2021
Cate: High Resolution

MQAのこと、グレン・グールドのこと(その3)

TIDALにおけるグレン・グールドのアルバムは、
ほとんどMQAで聴けるようになった。

今日、モーツァルトのピアノ・ソナタもMQAになった。
モーツァルトのピアノ協奏曲はわりは早くにMQAになっていたから、
ピアノ・ソナタも、と期待していたけれど、なかなかならずにやっとである。

グールドがMQAで聴けるようになっただけでも嬉しいのは本音なのだが、
ソニー・ミュージック、ソニー・クラシカルの他のアルバムのMQA化をみていると、
グールドは44.1kHzのみなのか──、と思ってしまうのも本音である。

ソニー・クラシカルは、グールドの全集ボックスを出した際に、
DSDでマスタリングをしている。
ならば、44.1kHzでなく、88.2kHzで出してくれてもいいじゃないか、と思う。

それでもMQAでグールドを聴いていると、グールドのハミングが、
人の声らしく聴こえてくるのが、自然でいい。

Date: 8月 20th, 2021
Cate: High Resolution

MQAのこと、TIDALのこと(余談・その2)

先ほど、TIDALのサイトが日本語になっている、という投稿がfacebookにあった。
アクセスすると、日本語になっている。

しかも投稿にあったように、機械翻訳ではないように感じられる。

今年の3月に“Local Editor, Japan TIDAL”というページが、
TIDALのウェブサイトに出来ていることに触れた。

今回のことに、このことが関係しているのか。
今日の時点では、何もはっきりしたことはわからないのだが、
動きがあることだけは確かなのだろう。

Date: 8月 20th, 2021
Cate: ディスク/ブック

Cantate de l’enfant et de la mere Op.185(その4)

二ヵ月前に、e-onkyoで、ミヨーの「子と母のカンタータ」が、
96kHz、24ビットのflacでの配信が始まっていることは、(その3)で触れている。

TIDALでも同時期に聴けるようになっていたのだけれど、こちらは44.1kHzだった。

6月の時点では、ソニー・クラシカルなのだから、
MQAで聴けるようになるとは思いもしなかった。

すでに書いているように8月になり、毎日、ものすごい数のアルバムがMQAになっていて、
TIDALで聴けるようになっている。

ジュリアード弦楽四重奏団のアルバムもMQAになり始めている。
ミヨーの「子と母のカンタータ」がいつMQAになるのか。

ほとんど毎日チェックしていた。
ようやく今日、TIDALで「子と母のカンタータ」がMQAで聴けるようになった。
96kHzのMQA Studioである。

Date: 8月 19th, 2021
Cate: ショウ雑感

2021年ショウ雑感(その21)

日本インターナショナルオーディオ協議会は、
来場者無しでやるということは考えていないのか。

二年続けての中止は避けたい──、
それは心情として理解できるけれど、来場者はありでなければならないのか。

インターナショナルオーディオショウは入場料をとっていない。
ならば、いっそ今年は来場者無しで、オンライン開催のみであれば、
開催か中止かで、ぎりぎりまで迷うことはなくなる。

会場は国際フォーラムからで、各ブースからの各出展社からの配信。
MQAによる配信も、いまでは可能である。

完全オンライン開催はいきなりだと、
すんなりいかないことも出てくるかもしれないし、ノウハウもまだないであろう。

けれど来場者無しにすれば、会期は三日間ある。
それだけあれば、初日と最終日とでは配信のクォリティも違ってこよう。

ここでオンライン開催(配信)のノウハウをつかんでおけば、
来年以降、いろいろと役に立ってくるはず。

Date: 8月 19th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その8)

JBLのウェブサイトのSA750のページには、
9月発売予定とある。

けれど、これはいつの情報なのだろうか。
オーディオ関係のウェブサイトの今日の記事には価格がのっているのに、
JBLのサイトでは、価格の表示はない。

どちらが情報として新しいのかが、はっきりとしない。

今日の記事で、今秋となっているということは、
JBLのサイトにある9月発売は少し延びるということなのだろうか。
オーディオ関係のサイトの情報が新しい、ということなのか。

どちらにしてもあと数ヵ月でSA750は登場する。
JBL 75周年記念モデルなのだから、来年に延びるということはないはずだ。

Date: 8月 19th, 2021
Cate: ディスク/ブック

Falstaff(その1)

ヴェルディの「ファルスタッフ」。
最初に聴いたのはジュリーニの指揮だった。

そのころは若さゆえのいきがりがあって、
イタリアオペラよりもドイツオペラ、
つまりワーグナーこそ、そんなふうに思い込んでいたから、
ヴェルディ、プッチーニのレコードよりも、
ワーグナーのレコードを優先して買っていたから、
ジュリーニのレコードが出るまで聴いたことはなかった。

しかもジュリーニの演奏は、レコードではなく、
LD(レーザーディスク)での鑑賞が先だった。

「ファルスタッフ」に前奏曲がないのは知ってはいた。
知っていたけれど、いきなり聴くと、びっくりする。
そうだったと、前奏曲、序曲もないことを思い出す。

ジュリーニの演奏はテンポが遅い。
とはいっても、ほかの指揮者の演奏を聴いていないのだから、
そんなこともわからず聴いていた(観ていた)。

LDだから、対訳がある。
あってよかった。
ないまま、ジュリーニの「ファルスタッフ」を聴いていたら、
退屈していたかもしれない。

それからも「ファルスタッフ」のディスクを数多く聴いているわけではない。
カラヤンを聴いて、アバドを聴いて、数えるぐらいである。

なんとなくバーンスタインの「ファルスタッフ」は聴かずにいた。

Date: 8月 19th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その7)

オーディオ関係のウェブサイトに、JBLのSA750の記事が公開になっている。
ようやく価格も決まり(税込で385,000円)で、今秋発売とのこと。

今年1月にSA750が出る、というニュースがあった。
遅くとも夏ぐらいには登場するのかと漠然と思っていたら、秋なのか。

今秋とあるが、何月になるのかは記事中にはない。
9月、10月、11月のどこかで発売になるとしたら、
11月のインターナショナルオーディオショウには間に合わせてくるであろう。

内部写真は公開されていないが、スペックからもそうだし、
(その6)で書いているようにroon readyになったのが同日ということからも、
SA750のベースモデルは、アーカムのSA30で間違いない。

だとしたら、なぜここまで遅れるのか。

Date: 8月 19th, 2021
Cate: 戻っていく感覚

SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その10)

私がステレオサウンドを読み始めた頃と、
ラックスのCL32が登場した時期と重なっていて、
CL32の記事はよく目にしていた。

それらのほとんどに書いてあったのは、
だまって本機を見せられたら、管球式アンプだとわかる人はいないだろう──、
そういうことだった。

当時はマークレビンソンのJC2に影響を受けた日本のメーカーから、
薄型のコントロールアンプがいくつも登場していた。
そんななかでのラックスのコントロールアンプCL32は、
真空管を横置きとすることで、薄型を実現していた。

同時期のCL35/IIIが、プリメインアンプのSQ38FDIIと同じデザインだっただけに、
CL32の薄型はよけいにきわだっていた。

真空管を横置きするのは、マランツのModel 7もである。
けれどModel 7は薄型ではない。
おそらくJC2が登場していなければ、CL32は違うプロポーションになっていたであろう。

結局は、薄型の筐体におさめられる薄型の電源トランスができれば、
薄型の管球式コントロールアンプはさほど困難ではない、というわけだ。

ただし管球式アンプの電源トランスは、ソリッドステートアンプの電源トランスよりも、
高電圧と低電圧の巻線が必要になるため、サイズは大きくなりがちだ。

ラックスはトランスメーカーでもあったからこそ、
外部電源とせずに薄型の管球式コントロールアンプが実現できたのだろう。

CL32の評価は、当時は高かった。
中学生だった私はLNP2に憧れながらも、CL32の音を聴きたい、と思っていた。
真空管のよさが聴けるコントロールアンプというふうに、思えていたからだった。

あのころCL32に関する文章を読んでいても、
新しい世代の管球式コントロールアンプというふうには思えなかった。

他の国産メーカーが管球式アンプをやめていくなかで、
ラックスはトランジスターアンプを主としながらも、継続していた。

管球式アンプの歴史をもつラックスがつくった管球式アンプの新製品、
それも薄型のコントロールアンプ、
私の目には、そう映っていた。

Date: 8月 18th, 2021
Cate: 戻っていく感覚

SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その9)

ステレオサウンド 49号の新製品紹介の記事冒頭の対談で、
井上先生と山中先生は、C4について次のように語られている。
     *
井上 この製品をみていると、音的にも内容面でも現在は本当に従来からあるオーソドックスな管球アンプのイメージは完全に改めなくてはならない時代になったことをはっきりと感じますね。前号で紹介したコンラッド・ジョンソンは、管球式コントロールアンプとして新しい時代の音を聴かせてくれたのですが、内部をみてみると割合トラディショナルな回路構成になっていました。それが、このプレシジョン・フィデリティでは、内容的にも管球式アンプの新しい動きが顕著にみられます。このアンプでは、真空管はもはや新しいディバイスとして扱われているといってもいいのではないでしょうか。
山中 多分昔のオーソドックスな管球アンプを実際には体験していない人達が、ソリッドステートアンプをつくってきて、そして真空管という新しいディバイスを再発見し、そのメリットを活かそうとしたアンプといえばその意味あいをはっきりさせることができると思います。
     *
コンラッド・ジョンソン、プレシジョン・フィデリティに続いて、
アメリカではビバリッジ、ミュージックリファレンス、カウンターポイントなどが登場してくる。

これらのブランドの管球アンプは、井上先生、山中先生が語られているグループに属する。
新しい管球アンプといえるわけだが、
造りという面では、その新しいさを諸手をあげて歓迎はできないレベルだ。

ここまで書いてきて、一つ忘れていたブランドを思い出した。
パラゴンオーディオである。

ステレオサウンド 47号、五味先生のオーディオ巡礼に登場している。
日本に正規の輸入元はなかったはずだ。
このブランドの実力は、どれほどだったのだろうか。

このパラゴンオーディオの製品もそうだが、
どの管球式アンプもプリント基板を使っている。

これらのブランド以前にも、プリント基板を使っていた管球式アンプはある。
有名なところではダイナコがある。
それから日本のラックスもそうだった。

ラックスといえば、
コンラッド・ジョンソン、プレシジョン・フィデリティよりも先に登場していたCL32、
この薄型の管球式コントロールアンプは、新しい管球式アンプの流れのなかでは、
ほとんど語られることはなかったように感じている。

Date: 8月 18th, 2021
Cate: ディスク/ブック

秋吉敏子リサイタル

TIDALでMQAになったアルバムばかり聴いているわけではない。
MQA化されたソニー・ミュージック、ソニー・クラシカルのアルバムを、
確かに重点的にいまは聴いている。

でも検索している途中で、こういうアルバムもTIDALにあるのか、という発見がある。
「秋吉敏子リサイタル」も、そういう一枚だ。

ジャケットの写真からでも、ジャケットにある朝日ソノラマの文字からでも、
かなり古い録音であることはすぐにわかるのだが、
聴いてみると、楽しい音がしてくる。

ジャズにうとい私は、秋吉敏子のアルバムが、朝日ソノラマから出ているのを知らなかった。
TIDALで見つけなければ、ずっと気づかなかったかもしれない。

CDは2010年に二十数年ぶりに復刻されている、とのことで、
いまも入手できるようである。

友人に確認したのだが、「秋吉敏子リサイタル」は、菅野先生の録音である。

Date: 8月 17th, 2021
Cate: 戻っていく感覚

SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その8)

プレシジョン・フィデリティのC4は一度、個人宅で聴いている。
聴いている、といっても、ほかのコントロールアンプと比較したわけではなくて、
あくまでも、その方の音を聴いた(聴かせてもらった)ということなのだから、
C4の音がどうだった、ということは何もいえない。

その後、C7aは聴く機会があった。
C7aはC4の廉価版といえるコントロールアンプ、というよりも、
ボリュウムつきフォノイコライザーアンプである。

ようするにC4のラインアンプを省いた構成がC7aであり、
フォノイコライザーの回路構成はC4とほぼ同じであり、
真空管アンプの回路としてはめずらしくカスコード接続を採用している。

C4の存在があったため、C7aには期待していた。
けれど、その期待に応えてくれた、とはいえなかった。

C4と比べても未完成という印象がつよい造りだったし、
ましてマランツのModel 7を基準にしてみれば、実験機? という印象すらわく。

実のところ、C4の実力はどれほどだったのだろうか。
高かったはず、といまでも思っている。

アメリカのオーディオメーカーは、日本に輸入されなくなってずいぶん経っていて、
ウワサも聞こえなくなってくると、解散した、倒産したものとつい考えがちだが、
意外にも活動を続けているブランドがあったりする。

プレシジョン・フィデリティはどうなのか、と検索してみると、
さすがに解散していたようだった。

けれどC4を高く評価している国があることを知った。
韓国である。

KTS Audioというブランドが、
C4をベースにWaltzという型番のコントロールアンプを出している。

WaltzもC4同様、洗練されたパネルフェイスではない。
C4とWaltz、どちらのパネルフェイスが好きかといえば、
愛矯が感じられるC4の方である。

Waltzは、なんとなく以前のエアータイトのコントロールアンプをどこか思わせる。
そこが個人的気になっていて、好きになれない。

とはいえ、内部の写真をみると、C4とは、いい意味で別物といえる。

Date: 8月 16th, 2021
Cate: ディスク/ブック

ソニー・クラシカルのジュリーニ

カルロ・マリア・ジュリーニが、ギュンター・ブレストの招きで、
1989年にソニー・クラシカルに移った時、すこしイヤな予感があった。

ソニーの音で、ジュリーニのよさが活きるのか。
ベートーヴェンの交響曲が最初に出た。
一番と七番のカップリングだった。

もちろんすぐに買って聴いた。
それから続けてベートーヴェンの交響曲が出た。
これらも買って聴いた。

九番は出なかった。
録音の予定はあったようだが、全集完成とはならなかった。

その時は残念とは思わなかった。
ドイツ・グラモフォンから、
ベルリンフィルハーモニーを指揮しての素晴らしい第九がでていたからである。

理由はそれだけではなく、ソニー・クラシカルの録音に満足できなかったこともある。
これがひどい録音ならば、あきらめもつくのだが、大きな欠点がある録音ではない。

優秀な録音なのだろうが、何かが欠けている感じがつきまとう。
それかジュリーニの良さを捉え切れていない(活かし切れていない)ように感じられる。

演奏もすこし精彩を欠くようにも感じられた。
とにかく、聴いていてもどかしい。
それをどうすることもできない。

ソニー・クラシカルに、ジュリーニは、いい演奏を残している。
なのに夢中になれない。

TIDALでソニー・クラシカルがMQA化に積極的である。
ジュリーニに関しても、MQAが出ている。
そしてやっとベートーヴェンが出た。

1990年前後の録音だから、44.1kHzでの録音である。
けれど、MQAで聴くソニー・クラシカルのジュリーニは、みずみずしい。
量感もきちんとある。

CDで聴いた時に感じた欠けているものが、MQAで聴いていると明らかになる。
そして、ソニー・クラシカルでも第九を録音してほしかった……、
いまそう思っている。