Date: 11月 13th, 2025
Cate: オーディオマニア
Tags:

つきあいの長い音(その48)

JBLの4343をひさしぶりに聴いたのは、2005年ごろだった。数年ぶりに会って頻繁に会うようになった早瀬文雄(舘 一男)さんのリスニングルームだった。

4343は1976年に登場しているから、この時点でほぼ三十年が経っている。

おそらくウーファーの2231Aとミッドバスの2121のエッジは張り替えられていたはず。

舘さんはずっと以前、鳴らされていたはずだが、その時の4343の音は聴いていない。聴いたのは4344だった。
二人して、やっぱり4343ですよね、と語っていた。

別項でも書いているように、あの時代、4343はスターというよりスーパースターだった。
だからアンチもかなりいた。

いかなスーパースターであっても、オーディオ機器はいずれ製造中止になって消えていく。
4343も消えていった(製造中止になった)。
代わりに4344が登場したわけだが、4344から4343に感じていたスーパースターのオーラのようなものは感じ取れなかった。

このことは舘さんも同じだったはず。だからこそ2005年に再び4343を、中古で手に入れられている。
4344を中古で買うことは頭になかったはずだ。

それから数年して、舘さんは京都に開業するために引っ越された。その京都ではDD66000を鳴らされていた。

京都のあと、ほんのわずな期間、東京に戻って、また、京都。それから沖縄。

沖縄でも4343を手に入れて鳴らされていた。沖縄は遠い。
遊びに来ませんか、と誘われていたけど、行くことはなかった。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]