Date: 8月 19th, 2021
Cate: ディスク/ブック
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Falstaff(その1)

ヴェルディの「ファルスタッフ」。
最初に聴いたのはジュリーニの指揮だった。

そのころは若さゆえのいきがりがあって、
イタリアオペラよりもドイツオペラ、
つまりワーグナーこそ、そんなふうに思い込んでいたから、
ヴェルディ、プッチーニのレコードよりも、
ワーグナーのレコードを優先して買っていたから、
ジュリーニのレコードが出るまで聴いたことはなかった。

しかもジュリーニの演奏は、レコードではなく、
LD(レーザーディスク)での鑑賞が先だった。

「ファルスタッフ」に前奏曲がないのは知ってはいた。
知っていたけれど、いきなり聴くと、びっくりする。
そうだったと、前奏曲、序曲もないことを思い出す。

ジュリーニの演奏はテンポが遅い。
とはいっても、ほかの指揮者の演奏を聴いていないのだから、
そんなこともわからず聴いていた(観ていた)。

LDだから、対訳がある。
あってよかった。
ないまま、ジュリーニの「ファルスタッフ」を聴いていたら、
退屈していたかもしれない。

それからも「ファルスタッフ」のディスクを数多く聴いているわけではない。
カラヤンを聴いて、アバドを聴いて、数えるぐらいである。

なんとなくバーンスタインの「ファルスタッフ」は聴かずにいた。

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