Archive for category ショウ雑感

Date: 4月 24th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その12)

6月20日と21日に開催予定だったアナログオーディオフェアも中止になった。
オーディオショウの中止だけでなく、
ラジオ技術 6月号(5月発売号)は発売延期になり、7月号との合併号となる。

ステレオサウンド、オーディオアクセサリーなどは季刊誌だから、
まだ影響は小さいだろうが、月刊誌だとそうとはいえないところも、
ラジオ技術に続いて出てくるかもしれない。

新型コロナが収束したら、元通りになる──とは思っていないし、
元通りになることがいい、とも思っていない。

Date: 4月 15th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その11)

収束か終息か。
今回のコロナ禍に対して、終息を使うところもいくつかある。
私がみた範囲では収束のほうが多いように感じた。

私は、終息でなく収束を使っている。
そう簡単に終息するとは思えないからだ。

今回は収束しても、また起るであろうからだ。
朝日新聞のウェブサイトに、
「外出自粛、22年まで必要」という記事が公開されている。

ハーバード大学の研究チームの予測である。

この予測どおりになるのかどうかも、私にはわからないけれど、
終息とはならない、という見方は、やはりある。

今回はOTOTENの中止、
春のヘッドフォン祭も中止、
ミュンヘンのHIGH ENDショウも中止になっている。

大きなオーディオショウ以外にも、販売店主催の催しも中止になっている。

こんなふうに書いて行くと、
これからのオーディオ界はどうなっていくのだろうか……、不安な気持になるだろうか。
そういう人もいるだろうが、
私はいまでこそ東京に住んでいるから、
東京でのOTOTEN、インターナショナルオーディオショウ、他にもいくつかの催しなどに、
行けるけれど、熊本に住んでいたときはそうではなかった。

オーディオフェアに行きたい、東京、東京近郊の人たちはいいなぁ、と羨ましかった。
けれど、そのことでオーディオがつまらなかったわけではなかった。
楽しかった。

それに東京に住んでいても、まったくオーディオショウに行かない人も少なくない。
それでいいようにも思えてくる。

Date: 4月 13th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その10)

6月のOTOTENの中止が発表になった。
中止になる可能性は高くなりつつあると思っていたから、特に驚きはない。

それでも先は見通せない状況だから、
11月のインターナショナルオーディオショウは大丈夫、と安心はできない。

OTOTENの前身であるオーディオフェアは、一度だけ公開中止になったことがある。
1979年10月19日、この日東京に台風20号が来襲。
14時に公開中止が決定になった、そうだ。

当時は晴海の見本市会場だったが、
窓ガラスが割れ、電燈が落ちる事故が続発し、主催者側に二人のけが人が出ている。

来場者の避難も大変だったそうだ。
いまのOTOTENとは違い、当時のオーディオフェアには多くの人が訪れていた。
1979年は、10月17日から24日までの開催(一般公開は19日から)。

オーディオ協会発表によれば、
17日:10,900人
18日:11,200人
19日:9,200人
20日:49,300人
21日:71,400人
22日:31,900人
23日:34,800人
24日:32,400人

一週間の期間中で251,100人である。
台風の日の19日でも一万人ちかい。

当時の規模の大きさがわかる。

オーディオは、いわゆる生活必需品ではない。
だからブームが去れば……、という見方もできなくはないが、
こういう状況下において、オーディオは好適な趣味でもある。

けれど、オーディオ業界は苦しい、ともきいている。
ウワサなのだが、オーディオ販売店がかなり厳しい、らしい。

Date: 4月 11th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その9)

その8)は、3月23日に書いている。
状況は悪くなっている。
もっと悪くなりそうな気さえする。

そうなると、6月のOTOTENの開催が心配になってくる。
今年は中止という可能性は強まってきている、といえる。

そうなると秋のインターナショナルオーディオショウも、どうなるのかわからなくなる。
新型コロナが、あと一ヵ月程度で収束に向っていったとしても、
その余波はしばらく残っていくだろうし、来年のいまごろは、
ふたたびコロナ禍にみまわれているかもしれない。

インフルエンザのように、
今年のウイルスは○○A型とか、○○B型とかいってそうな気もしなくはない。

とにかくオーディオ業界に与える影響は、小さくないとは誰もが思っていることだろう。
影響とは悪いことだけをいいたいのではない。

いい影響も悪い影響も、どちらもあることだろう。
私がいい影響として、一つ期待しているのは、
非常に高額なオーディオ機器が減ってくれる(無くなってくれる)ことである。

のど元過ぎれば熱さ忘れるではないが、収束してしまったとたんに、
ころっとすべて忘れてしまう人もいるけれど、そうでない人もまたいる。

オーディオに対する考え、取り組みも、
がらっと変るのではなく、静かに変っていくのではないのか。

Date: 3月 23rd, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その8)

4月に開催予定だった春のヘッドフォン祭2020の中止が決まった。
延期ではなく中止である。
年二回開催されているから、秋は行われるだろうが、
先の見通しは誰にもわからないのだから、もしかすると……、という可能性も考えられる。

やはり4月開催予定だった北陸オーディオショウも中止を発表。
各地で予定されているオーディオショウは他にもある。
それらがどうなるのかは、まだわからない。

6月6日と7日開催のOTOTENは、いまのところ何もアナウンスしていない。
開催予定のようである。

4月と6月とでは、状況も変化しているかもしれない。
よい方向なのか悪い方向なのか。

収束の方向に向わなければ、OTOTENも中止になるかもしれない。
そうなると秋のインターナショナルオーディオショウもどうなるのかなんともいえない。

OTOTENとインターナショナルオーディオショウがもし中止になれば、
オーディオ業界への影響は決して小さくないはずだ。

これを機にストリーミング中継を真剣に考えていくべきではないのか。
OTOTENもインターナショナルオーディオショウも、東京で開催される。
遠くから来場する人もいるが、やはり来れない人のほうが多い。

無観客でのコンサートの中継も行われたのだから、
オーディオショウも、そんな中継では微妙な音の違いを伝えられないと決めつけるのではなしに、
柔軟に取り組んでいく必要はあると思う。

人気のブースは人でいっぱいになる。
音を鳴らす環境としては、
つまり音を聴いてもらうには、決していいとはいえないブースも少なくない。
ならば、いっそのこと無観客で、マイクロフォンを立てての中継もありではないだろうか。

最良の位置と思えるところにマイクロフォンを立てる。
日本でも5Gが開始になる。

人が集まってこそのオーディオショウなのはわかっている。
それでも、今回のようなケースが、これからも発生することも十分あるし、
来られない人が大勢いるということも考えてほしい。

Date: 3月 3rd, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その7)

5月14日から17日までミュンヘンで開催予定だったのHIGH ENDショウは、
新型コロナウィルスの流行により、中止が先日正式に発表になった。

日本のオーディオショウはどうなるのだろうか。
OTOTENは6月6日と7日である。
中止になる可能性は十分考えられる。

そんなことを思いながら、
1979年にステレオサウンドから出たオーディオフェアのムックをパラパラめくっていた。

「入場者の中から100人の方々にうかがってみました」という記事がある。

100人中、50代の人は2人である。
10代の人が19人、
20代、30代が中心年齢層である。

それから40年。
OTOTEN、インターナショナルオーディオショウの中心となる年齢層は、
そのまま40年スライドしただけのようである。

Date: 2月 12th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その6)

今年のインターナショナルオーディオショウに、
ハーマンインターナショナルが戻ってくる。

ハーマンインターナショナルが復活する、というニュースはすでに知っていた。
やっと正式に発表になった。

インターナショナルオーディオショウで入場者登録のアンケート用紙に、
出展してほしいブランドはどこか、という項目がある。

ここ数年、ずっとJBLと書いてきていた。
私と同じ人はけっこういたのではないだろうか。

それだけでなく、以前書いているように、
今年はJBLのモニタースピーカー50周年記念モデルが出る、といわれている。
来年はJBL創立75周年でもある。
このへんが理由としては、いちばん大きいのだろう。

いまJBLのスピーカーをバカにする人は増えてきているようだ。
ブルーバッフルで木製のエンクロージュアゆえに、
青ダンスと揶揄する人もいる。
ホーン型ユニットを、古いと一刀両断する人もいる。

JBLなんて、戻ってこなくていい、と思う人も増えてきているのか。
でも、それ以上にJBLに戻ってきてほしい、と思っていた人が多かったのではないのか。

私は勝手にそう思っている。

こんなことを書いていると、それだけで古くさいヤツだ、と思う人もいる。
ほんとうにそうだろうか。

ほんとうに大事なことは古くも新しくもならない。

Date: 2月 7th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その5)

その熊本のオーディオ店では、別の機会に瀬川先生による「THE DIALOGUE」も聴いている。
その時の音も一つの基準となっている。

その基準よりも、私がaudio wednesdayで鳴らす「THE DIALOGUE」は、少しばかり大きい。
大きい、といっても、記憶のうえでの、感覚的な比較でしかない。
厳密に、どのくらい大きいとはいえない。

では、なぜ少しばかり大きいのか、といえば、
それは同じ音量による再生をめざしているのではなく、
あの時4350Aから鳴ってきたバスドラムの、衝撃的といえるエネルギーを求めているからだ。

4350Aは15インチのダブルウーファー、
喫茶茶会記のスピーカーは、アルテックの416-8Cで、シングル。
バイアンプ駆動とシングルアンプ駆動という違いもある。

それらの違いを承知のうえで、
あの時の4350Aと同じエネルギーを再現したい。

あの時の音量ではなく、エネルギーを、という私の耳には、
オーディオショウでの「THE DIALOGUE」の音量ではなくエネルギーは、そうとうに低く感じてしまう。

Date: 2月 7th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その4)

「THE DIALOGUE」は、どのくらいの音量で鳴らすのか。

ここ数ヵ月は、audio wednesdayで「THE DIALOGUE」をかけなくなった。
理由は、メリディアンの218を使うようになったことが関係している。

私が持っている「THE DIALOGUE」は、CD層とSACD層のハイブリッド盤である。
喫茶茶会記のMCD350で聴くと、これはSACD層のほうがいい。
最低域が、SACDでは1オクターヴといってしまうと、やや誇張気味になるが、
半オクターヴくらい、さらに下にのびているような感じを受ける。

audio wednesdayでは、
マッキントッシュのアンプ、MA7900のパワーアンプ部のみを使い、
218で音量設定をしていることもあって、SACDを鳴らさなくなったが、
鳴らしているときは、けっこうな音量だった。

大きすぎる、と感じる人もいる。
それでも、録音・再生の約束事から逸脱した音量とは思っていない。

菅野先生は、どのくらいの音量で鳴らされていたのか。
私がステレオサウンドで働いていたころは、
「THE DIALOGUE」は試聴ディスクから外れていた。

菅野先生のリスニングルームでも「THE DIALOGUE」は聴いたことがない。

それでも熊本のオーディオ店に菅野先生が来られたことがあった。
JBLの4350Aが設置してあるブースで菅野先生、
その隣のブースで瀬川先生が音を鳴らされる、という催しものだった。

この時、4350Aで「THE DIALOGUE」が鳴った。
この時の4350Aを含むシステムはオーディオ店による調整だったので、
菅野先生の音といえないにしても、
「THE DIALOGUE」の音量において、私にとって一つの基準となっている。

Date: 2月 2nd, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その3)

TOKYO AUDIO BASE 2020の会場に着いて、
最初に入ったブースはほぼ満席だった。
座れるところは空いてなかったので、後方で立って聴いていた。

座っている人のなかに、気になる人がいた。
音が鳴っているときに、両手を耳に後にあてている。

手の大きさの分だけ外耳が大きくなるのと同じだから、
聴こえもよくなるわけだが、この人は自宅でもそうやって聴いているのか。
だとしたら、腕が疲れないのだろうか。

そんなよけいな心配をしていたのだが、よく見ると、
どうも手で耳をなかば塞いでいるようなのだ。

そのブースでの音量は、こういうオーディオショウでは大きくも小さくもない、と感じるくらいだった。
私は後方にいたし、その人は前列のほうだった。

多少離れていたとはいえ、その位置でも大きな音量とはいえない。
ただ、これはあくまでも私の感じ方であって、
耳を塞ぎ気味で聴いていた(と思われる)人にとっては、それでも大きすぎたのかもしれない。

すべての人にちょうどいい音量の設定は、まず無理である。
人には、それぞれ許容範囲がある。
その範囲内におさまっていれば、不満はほとんど出ないであろう。

それでも許容範囲が広い人もいれば狭い人もいるはずだ。
聴いている人に配慮した音量設定はできない、と考えるものだ。

結局、鳴らす音楽に配慮した音量設定をするしかない。
そうなると、あのブースでの小さすぎる音量での「THE DIALOGUE」は、
誰に対して、何に対しての配慮のもとでの音量設定だったのか。

Date: 2月 2nd, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その2)

TOKYO AUDIO BASE 2020でのこと。

来場者の一人が、菅野先生録音の「THE DIALOGUE」を持参して、
各ブースでかけて聴かれていたようだった。

ネットワークジャパンのブースを出る時に、
「このディスク、かけてもらっていいですか」とスタッフに訊ねていた。

私は次のブースに行きたかったので、
そこでの「THE DIALOGUE」がどんなふうに鳴ったのかは聴いていない。

次に入ったブースで二曲ほど聴いたところで、
「THE DIALOGUE」が鳴りはじめた。

さきほどの人が、ここでもリクエストしての「THE DIALOGUE」だった。

それにしても、音量が小さすぎる。
「THE DIALOGUE」を、こんな音量で聴いても……、と心の中でつぶやいていた。

そのブースのスタッフが、「音量は、このくらいでいいですか」と持ってきた人にきいていた。
「もう少しあげてください」との返事。

もう少しだけ、音量はあがったけれど、
それでも私としてはあまりにも「THE DIALOGUE」には小さすぎると感じる。

あまり大音量だと、ほかの来場者の迷惑になるかも、という心配(配慮)もあってかもしれない。
それでも、こういうオーディオショウなのだから、
ふだん自宅では鳴らせないような音量での再現を、
「THE DIALOGUE」を持参された人は望んでいたのかもしれない。

そのへんのことを訊ねたわけではない。
その人は、私が不満に感じた音量に満足されていたかもしれない。

オーディオショウでは不特定多数の人が集まる。
そこでの音量設定は難しいといえばそういえる。

けれど……、とも思う。

Date: 2月 1st, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その1)

TOKYO AUDIO BASE 2020に行ってきた。

ネットワークジャパンのブースで、
ギターのライヴ演奏とMQA-CDを鳴らすという企画に興味があったためだ。

ネットワークジャパンのブースでは、
スピーカーシステムはクアドラルのAURUM TITAN 9、
CDプレーヤー、アンプはラックスで、
MQA-CDの再生のためにメリディアンのULTRA DACが加わる、というラインナップ。

ギターの演奏は、井上仁一郎氏。
T-TOCから出ている「GuitArr」のなかから、一曲目と七曲目が、
井上氏による演奏、CDによる再生、MQA-CDによる再生だった。

短い時間とはいえ、
それにシステムのセッティングが十全とはいえないにもかかわらず、興味深かった。

井上氏は、今回はじめてMQA-CDを聴かれた、とのことだった。
その感想も、演奏する側にとっては、そういうことになるのか、と思った。

厳密な意味での比較ではない。
CDとMQA-CDの音に関しても、そういえるところがあった。
やりようによっては、もっと興味深い内容になるのに、と思うところもあった。

それでも、行って聴いてきたことで得られるものはある。

Date: 12月 8th, 2019
Cate: ショウ雑感

理科サークルフェスタ2019(その5)

今回の試聴会には、立命館大学も参加している。
立命館大学は京都にある。

立命館大学の学生が最初に話したのは、
関西の大学でオーディオサークルがあるのはウチだけです、だった。

関西にいくつの大学があるのかは知らないが、それにしても、である。
立命館大学だけなのか……。

オーディオブームだったころは、そうではなかったはず。
かなりの大学にオーディオサークルはあったであろう。
なのに、いまでは関西では立命館大学だけ、というのは、
いったいどれだけ減っていったのか。

中央大学以外にも、部員がどれだけいるのか話した大学はある。
そこも、やはり少ない部員数である。

オーディオサークルの数も減り、部員も減っていっている。
くわえてオーディオはお金がかかる。

それでも、こうやってオーディオをやっている人たちがいて、
音楽之友社のステレオでは、スピーカー甲子園という企画をやっている。
それからオヤイデ電気も、大学のオーディオサークルにパーツを提供している。

今年は七つの大学だった。
来年はどうなるのか。
減っているのか、同じなのか、それとも増えているのか。

増えていってほしい、と思うし、
くり返しになるが、もう少しの厳しさをもって取り組んでほしい。

Date: 12月 8th, 2019
Cate: ショウ雑感

理科サークルフェスタ2019(その4)

同好会の域を出ていない──、
理科サークルフェスタでのオーディオサークルの試聴会は、そうだった。

部外者が聴きに来ないのであったとしても、
厳しさが、少しは必要と感じないのだろうか。

スピーカーを自作するのは楽しい。
しかも予算の制約を受けながらの自作だけに、
楽しいだけではなく、苦労もあるのはわかる。

でも、そうやって自作したスピーカーを、
どうしてこんな鳴らし方をするのだろうか、と思ってしまう。

CDプレーヤー、アンプにも贅沢はできないのはしかたない。
そういうことを求めているわけではない。

スピーカーにしても、アンプ、CDプレーヤーのセッティングが、
残念ながら、お粗末すぎる。

教室での音出しだから、ここでも制約がいくつもあるのはわかる。
そんななかでも、工夫はいくつもできるものだ。

予算が足りなければ、体を動かそうよ、といいたくなる。
みんなで知恵を出し合おう、ともいいたくなる。

音出しで、ちょっとしたトラブルがあると、協力しあっていたのだから、
音出し以前の段階で、もっともっと協力しあえばいいことなのに……、と思う。

それぞれの大学のオーディオサークルがこうして集まって試聴会をやるのは、
とてもいいことである。
ずっと続けてほしいことである。

でも、それだけでは……、と部外者で世代も大きく違う私は思ってしまう。

Date: 12月 8th, 2019
Cate: ショウ雑感

理科サークルフェスタ2019(その3)

課題曲のうち私が聴いたことがあるのは、
マイケル・ジャクソンの“Say Say Say”だけ。
あとの二曲は、初めて聴く。

課題曲を鳴らしたあとに自由曲を鳴らす。
自由曲を先に鳴らした大学もあったけれど、あとはすべて課題曲からだった。

この順番はどちらでもいいが、課題曲を鳴らすにあたっては、
もう少し音量を揃えてくれた方がいい、と感じた。

音量も含めてのプレゼンテーションと受け止めれば、
音量設定も各大学によって違っても受け入れるしかないのだが、
ここに関しては、配慮があってもいいのではなかろうか。

課題曲もそうだったが、自由曲も初めて聴く曲ばかりだった。
同時に、課題曲も自由曲も、大きな違いはなかった。

課題曲も、彼らが好んで聴く曲を中心に選んでいるような印象を受けた。
自由曲の時間があるのだから、
課題曲は、クラシック、ジャズが含まれていてもいいように思う。

こんなことを書くと、お前が歳をとり過ぎている、といわれるのはわかっていても、
どの曲も似たり寄ったりなのだ。

どの大学の人たちもハタチ前後であろう。
そのころ、どんな音楽を聴いていたか、を思い出してもいた。

好きな音楽をもちろん聴いていたけれど、
それだけでなく、背伸びして聴いていた音楽もあったし、
その時間も長かった。

今回の試聴会には、そういう空気がなかったように感じた。
好きな音楽を聴きたい──、
それだけしかなかったようにも感じていた。