2020年ショウ雑感(その29)
インターナショナルオーディオショウの中止の発表後にも、
いくつかのオーディオショウの中止が発表になっている。
そこには来年のショウも含まれている。
来年も、どうなるのかはわからない。
東京オリンピックは開催されるような感じだが、
コロナ禍が終息せずに開催されたとしたら、
秋以降の感染は拡大していくのかもしれない。
そうなってしまったら、東京オリンピック後の東京でのオーディオショウは、
すべて中止になってもおかしくない。
劇的な変化があって、すんなり開催されることだってないわけではない。
とにかく今年は2月に開催されたTOKYO AUDIO BASE 2020に行っただけである。
でも、特にさびしいという気持はない。
田舎で生活よりも東京でのほうがすっかり長くなってしまっているけれど、
田舎にいたころは、オーディオショウは縁遠いものだった。
東京に行ってみたいと思っても、
中学、高校生の小遣いでどうにかなるものではない。
いまでこそ地方でのオーディオショウも活発になってきているが、
当時はそんなこともなかった。
ないのが、だから当り前だった。
それに戻っただけ、という感覚で受け止めているからなのだろう、
さびしい、という感じがしないのだ。
でも、あのころオーディオフェアに行きたい、と思いつつも、
無理してでも、とは思っていなかった。
東京に住んでいる人を羨ましく思っていたけれど、
東京に住みたい、とまでは思っていなかった。
そう思えたのは、オーディオ雑誌があったからだし、
オーディオ雑誌がおもしろかったからだ。