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Date: 8月 3rd, 2014
Cate: 名器

名器、その解釈(マッキントッシュ MC75の復刻・その2)

なぜMC275を名器だと捉えるのだろうか。

名器とは、すぐれた器物・楽器。有名な器物・楽器、と辞書には書いてある。
つまりは何も古いモノでなくとも、現代のモノであっても、
すぐれた器物、有名な器物であれば、名器といえるわけだ。

けれどオーディオの世界においては、名器はほとんどの場合、過去の製品につけられる。
現行製品で非常に優れたモノがあったとしても、名器と呼ぶことは少ない。

私自身も、感覚的に名器ということになると、現在の製品に対して使うことはまずない。
ほぼすべて過去の製品に対して、のみである。

現行製品に対して名器を使っている例を、目にしないわけではないし、
使い方としては間違っているとはいえないのだが、どこか異和感がある。

これもおかしなことといえる。
過去の製品、その中でも名器と呼ばれる製品は、
その後のオーディオの発展のきっかけ、もしくは原動力となったモノなのはわかっている。
けれど、やはり過去の製品であることには変わりない。

10年前、20年前、30年前……、もっと古いオーディオ機器の中にも、いまだ名器とされるモノがある。

Date: 9月 8th, 2008
Cate: 型番

すこし気になっていること

些細なことだが、オーディオ雑誌やネットの記事を読んでいて気になっていることが、すこしある。
まずは、デジタルドメインからSITを使ったパワーアンプ、B-1aのこと。
オーディオ雑誌の紹介記事のなかには、必ずヤマハのパワーアンプのことが書かれている。 
ヤマハのB-1と表記されている。

正しい表記は、B-Iである。コントロールアンプはC-I。 
姉妹モデルとして出たのが、C-2、B-2だったため、
C-1、B-1と勘違いしてもしかたないと思うが、当時のカタログや広告で確認してみてほしい。 
C-I、B-Iとローマ数字になっているのを。 

もうひとつは、チョークコイルのこと。チョークと書いても通じるのに、
わざわざチョークトランスと表記される人がいる。
いったいいつからチョークコイルがトランスに化けたのだろうか。

コイルとトランスの違いを、まったく理解していない人が犯した、もっともおかしな表記の代表といいたくなる。