楷書か草書か(その3)
楷書か草書かということではないが、
オーディオ機器の聴かせる音も、文字に関することで区分け、というか、いい表すことができるところもある。
つくり手の手書き文字を思わせる音を聴かせるモノもあれば、
活字的な音(その中で、書体によってまた分れてくる)もある。
たとえばピーター・ウォーカーがいたころのQUADのアンプの音は、
ピーター・ウォーカーによる手書きの文字のようなところがあったように、いま思う。
その手書きの文字にも楷書、草書的な違いがあるし、
それだけではなく文字を書く速さの違いもあるように感じている。
達筆でサラサラサラッと流れるように書かれていく文字もあれば、
ゆっくりゆっくり確かめるように丁寧に書かれていく文字もある。
筆圧の違いもある。
パソコンが普及してネットも普及して、手書きの文字を見る機会がぐんと少なくなっているからか、
たまに手書きの文字を読むと、こんなことを思ってしまう。