ラックのこと(その16)
ヤマハのGTR1Bを二台使っている。それぞれのGTR1Bの上部(天板の上)には、GASのTHAEDRAとアキュフェーズのDC330を置いている。
GTR1Bの棚板は使っていない。GTR1Bの中にも何も置いていないから、GTR1Bは収納のためのラックではなく、置き台としてのラックでしかない。
例えばTHAEDRAをGTR1Bの天板ではなく、中に置くとしよう。それで音が変化しなければいいのだが、現実には、好ましくない方向へと変化する。
棚板を設置して、そこに置くと、より好ましくない方向へと変化する。
わずかな違いといえばそうともいえるけど、無視できない違いだし、天板に置いても、GTR1Bの中に別のオーディオ機器を置けば、ここでも好ましくない方向へと変化する。
置き台としてのGTR1Bの使い方だが、GTR1Bが、今時の非常に高価なラックと比較すると安価だから──、が理由ではない。
どんなに高価なラックであったとしても、数段の収納棚にオーディオ機器を置けば、同じように音は変化していく。
(その15)に、そのラックに収納する複数のオーディオ機器のさまざまな相互干渉を抑えるということに留意していると思えない、と書いた。
一つのラックに収納されたオーディオ機器は、それぞれに相互干渉を引き起こす。振動面だけでなく、いくつもの面でそうである。
これらの相互干渉を完全に抑えることはまず不可能であっても、極力抑えようとする工夫は絶対に必要であるにも関わらず、いったいどれだけのラックがそうであるだろうか。