カルロス・クライバーのシューベルト
今日は、audio wednesdayだった。
野口晴哉氏のリスニングルームで鳴らすフランコ・セルブリンのKtêma。
いろんな曲を聴いた。
どの曲が、印象深く心に響いたかは、人によって違うはず。
私にとっては、カルロス・クライバーとウィーン・フィルハーモニーによるシューベルトの「未完成」が、そうだった。
こんなに美しい響きなのかと陶然となって、聴き惚れていた。
今日は、この曲だけで、もう充分だ、と思うほどに、美しいのは、この部屋のおかげなのだろう。
陶然となりながら思い出していたのは、数ヵ月前に読んだ内田光子のインタビュー記事だった。
「神の存在は信じないけれど、シューベルトを演奏してる時は、もしかしたらいるのかもしれないと思ってしまいます」
そんなことを語っていたと記憶している。