オーディオのロマン(その17)
昨晩のaudio wednesdayは、
フランコ・セルブリンのKtêmaを、野口晴哉記念音楽室(野口晴哉氏リスニングルーム)で鳴らした。
私が、野口晴哉氏のこと、そのリスニングルームを初めて知ったのは、
以前も書いているように、1976年12月に発売された「世界のオーディオ」だった。
その一ヵ月ほど前に、私は「五味オーディオ教室」に出逢っていた。
オーディオの知識が、そんなにあったわけではない。
野口晴哉氏がどういう人なのかも、当時、中学二年生の私は全く知らなかった。
最初は、野口晴哉をのぐちせいや、と思っていたくらいだ。
晴哉(はるちか)なのを知ったのは、けっこう経ってからだった。
何の知識もなく、野口晴哉氏リスニングルームの写真を見て、すごい、と思っていた。
その空間で、Ktêmaを鳴らしたことも、私にとっては、オーディオのロマンの一つであった。