スイッチング電源のこと(その13)
FPGA(Field Programable Gate Array)が、
オーディオ雑誌の誌面にも登場するようになって数年くらいか。
FPGAを搭載するオーディオ機器の数は、これから増えていくことだろう。
その利用はますます拡大していくのだろうが、
数日前、FPGAのなかには、最大50Aもの電流を瞬時に必要とするモノがあることを知った。
5Aではなく50Aである。
FPGAの電源電圧が5Vだとしても、50Aだと瞬間的にとはいえ250Wの電力となる。
50Aといった大電流を必要とするFPGAがオーディオ機器に使われているわけではないだろうが、
より高度な信号処理を行おうとすると、より高性能・高速度のFPGAとなり、
瞬間的な消費電流の大きさは、大きくなるはずだ。
そうなっていった場合、瞬間的な電流供給能力に関しては、
動作周波数の高いスイッチング電源のほうが、いわゆるリニア電源よりも有利なのではないだろうか。