Date: 11月 30th, 2021
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賞からの離脱(オーディオの殿堂・その3)

明日から12月。
あと十日ほどでステレオサウンド 221号が出る。

特集はグランプリとベストバイなのは、毎年の恒例でしかない。
そこに「オーディオの殿堂」を、来年はやるのか──。

賞がそこまで好きなのならば、
六年前と二年前に書いているけれど、
瀬川冬樹賞をつくるべきだ。

オーディオ評論の世界に、瀬川冬樹賞がない。

一週間ほど前に、別項で、
音元出版のanalogについて触れた。

いまもっとも期待している、と書いた。
私がanalogに期待しているのは、
オーディオ評論に頼らないオーディオ雑誌を実現してくれるかも──、ということだ。

それが可能なのかどうかはなんともいえないが、
そんなオーディオ雑誌が一冊はあってもいいし、あってほしい。

ステレオサウンドには、これは無理なことだ。
ステレオサウンドは徹底してオーディオ評論のオーディオ雑誌であってほしい。

だからこそ瀬川冬樹賞について、くり返し書くわけだ。

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