Bach: 6 Sonaten und Partiten für Violine solo(その9)
いままで、そうおもったことは一度もなかったのが、
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集を聴いてからというもの、
アンネ=ゾフィー・ムターのバッハの無伴奏が聴きたくなった。
ムターはバッハをまったく録音していないわけではないが、
無伴奏は録音していない。
理由はわからない。
ムターほどのキャリアならばとっくに録音していてもおかしくない。
レコード会社からもオファーがあるはずだ。
バッハの無伴奏を、いまどれだけの人が録音しているのか検索してみると、
かなりの数が表示される。
まったく知らない人もけっこういる。
TIDALでも、けっこうな数のバッハの無伴奏が聴ける。
第一番のソナタの冒頭だけを、いろんな人の演奏で聴いた。
聴いていて、なぜ、この程度の腕で、バッハの無伴奏を録音するのか?
そう思う演奏が少なくなかった。
そういう人(ヴァイオリニストとは呼びたくない)が少なくないのに、
ムターは録音していない。
ムターも内田光子と同じで、ある年齢に達するまで録音しないつもりなのか。
1963年生れのムターは、2023年に60になる。
このあたりで、バッハの無伴奏を録音するのか。
そうしてほしい。