SAE Mark 2500がやって来る(その3)
Mark 2500は1975年に登場している。
1977年には製造中止になり、後継機Mark 2600がかわりに登場した。
Mark 2500は300W+300Wの出力をもつ。
Mark 2600は400W+400Wと、三割ほど出力アップしている。
外形寸法/重量はどちらも同じ。
外観も同じ。カタログスペックをみるかぎり、出力のみが変更になっているくらいだ。
Mark 2500とMark 2600に大きな違いはない、といえる。
瀬川先生はMark 2600も高く評価されていたけれど、
熊本のオーディオ店に来られた時に、ポロッと「2500の独得の艶っぽさのある中高域が、
2600になって少しカリカリするようなところが出てきた」、
そんな趣旨のことをもらされた。
Mark 2600のころ、SAEの輸入元は、
RFエンタープライゼスから三洋電機貿易に変った。
Mark 2600に関しては、RFエンタープライゼス扱いと三洋電機貿易扱いとがある。
さらに三洋電機貿易扱いでも、初期のころはEIコアの電源トランスが、
トロイダルコアに変更になっている。
Mark 2500(RFエンタープライゼス扱い)
Mark 2600(Rfエンタープライゼス扱い)
Mark 2600(三洋電機貿易扱い)
Mark 2600(三洋電機貿易扱い、トロイダルコア)
これら以外にも並行輸入品として入ってきている。
これらが中古市場に流れているのだが、
Mark 2500はなかなか出てこない。
当時650,000円のアンプとしては、二年ほどで製造中止になったことが影響しているのだろう。
ヤフオク!には、Mark 2600は割と出てくる。
三洋電機貿易扱いのMark 2600が多い。
RFエンタープライゼス扱いのMark 2600は少ない。
Mark 2500は、さらに少ない。
頻繁にヤフオク!をチェックする方ではないから、
見落しているだけかもしれないが、Mark 2500はめったに出てこない。
そのMark 2500が、もうしばらくしたら私のところにやって来る。