SAE Mark 2500がやって来る(その1)
一年前の6月、
タンノイのコーネッタをヤフオク!で手に入れた。
すでに別項で書いているから詳しいことは省くが、
予想していたよりもずっと安く価格で落札できた。
というよりも落札できるとは、ほとんど思っていなかった。
上限価格を決めて、最初からそれで入札。
誰かが高値更新しても応札はしない、と決めていた。
コーネッタの、なんとなくの相場は知っていたから、
その価格で落札できる可能性は低い。
まず落札できないけれど、もしできたらいいなぁ、ぐらいの感覚だった。
コーネッタを自分のモノとする以前から、
コーネッタを鳴らすなら、パワーアンプはスチューダーのA68か、
マイケルソン&オースチンのTVA1が候補だ、と、これも別項で書いている。
A68は少し前にヤフオク!に出ていたけれど、価格的に無理だった。
TVA1はあまり出てこないが、こちらはA68よりも相場は高い傾向にある。
TVA1はイギリスの、A68はスイスのパワーアンプである。
クラシックを主に聴き、スピーカーがタンノイなら、
アメリカのパワーアンプは候補として、あまり挙がってこない。
なのに今回SAEのMark 2500を落札した。
コーネッタと同じように、最初から上限を決めての入札で、
その六割くらいの価格で落札ができた。
なんとなく予感はあった。
コーネッタが一年前だから、
もしかすると、Mark 2500も同じように落札できるかも──、
そういう期待は、ちょっとだけはあった。