Date: 3月 4th, 2021
Cate: ディスク/ブック
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ECHOES(その3)

オーディオマニアといっても、
世代によって聴きふけった音は違う。

世代が同じであっても、人によっても、
聴きふけった音は、また違っている。

それぞれに聴きふけった音があるはずだ。
そんなものない、というオーディオマニアもいるかもしれないが、
そういう人はオーディオマニアなのだろうか、と思う。

聴きふけった音に、その時その時で美を感じていたはずである。
少なくとも私はそうである。

多くのオーディオマニアでそうである、と信じたい。

その時その時に感じた美を、すっかり忘れてしまっている人もいれば、
そうでない人もいる。

どちらがいいなどとはいいたくない。
ただ、オーディオマニアとはいい音で音楽を聴く人のことではない、
と最近強く思うようになった。

その時その時に感じた音の美を、いまも忘れずに、
それだけでなく守っていける人がオーディオマニアなのだ、と思うようになったからだ。

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