オーディオ入門・考(あらためて感じていること・その1)
ほんとうの音楽好きは、いい音で聴きたがっている。
このことは以前からそのはずだと、思っていたし、
やっぱりそうだった、とつい最近強く感じた。
いい音で聴きたがってはいても、どうやればいいのかがわからない。
オーディオ機器というモノが必要になるのだから、
ある程度の予算が必要なのはわかる。
けれど、ではいったい何を買えばいいのか。
そのためにオーディオ雑誌がある、と答えたいのだが、
そういう人がオーディオ雑誌(どれでもいい)を買って、熟読したところで、
何を得ることができようか。
何を買えばいいのか。
それぞれのオーディオ雑誌が年末の号で、賞を発表している。
ステレオサウンドだと、ステレオサウンド・グランプリとベストバイが、
冬号の特集になって久しい。
ベストバイの特集を読めば、何を買えばいいのかがわかるのか。
何にもわからない。
とりあえず、多くの人が点数を入れている機種を揃えれば、それでいいのか。
それでほんとうの音楽好きの人を納得させられる音が出てくるのであれば、
一応の答をオーディオ雑誌は提示している、といえそうなのだが、
実際のところ、オーディオ雑誌は何も答えてくれない。
昔のオーディオ雑誌には、読者相談コーナーがあった。
そこで取り上げてくれたら、答が得られるのか、といえば、
答にはなっていない回答があるだけだ。
となると、周りにオーディオに詳しい人がいるかどうかだ。