虚構を継ぐ者(その1)
別項で後継者について書いていて、
ふと思いついたのが「虚構を継ぐ者」だ。
思いついただけであるのだが、
虚構を継ぐ者→「虚構」を継ぐ者、とも考えた。
さらに者は、ものであるから、もの、モノ、物、というふうにもなるから、
虚構を継ぐ「もの」か。
継ぐもそうだ。
つぐは、嗣ぐもあるし、接ぐ、注ぐ、告ぐ、などがある。
そんなことをぼんやり考えながらの「虚構を継ぐ者」を考えていると、
瀬川先生がいわれていた、「ナマ以上にさえ妖しく美しい音」というふうに虚構を捉えれば、
瀬川先生も「後継者」であるのか──。