Date: 1月 22nd, 2020
Cate: 欲する
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何を欲しているのか(サンダーバード秘密基地・その1)

デアゴスティーニから、週刊サンダーバード秘密基地が発売になった。

おーっ、と声をあげそうになった。
小学校にあがるかあがらないころだったはずだ、
サンダーバード秘密基地のプラモデルが出ていた。

五十年ほど前のことだ。
値段は記憶していなかったが、Googleで検索してみると、二千円だった、そうだ。
そのころの二千円は、小学生になるかならないかぐらいの子供には大金だった。

欲しくてたまらなかったけど、まったく手が届かない、と最初から諦めていた。
親に欲しい、とねだったこともなかった。

小学生になったころ、同級生に一人、持っている子がいた。
そこで初めて完成したサンダーバード秘密基地を見た。
それまではプラモデルの外箱を眺めての、完成した状態を想像していただけだった。

欲しい、と思っていたからこそなのか、
もっと精密なプラモデルだ、と期待は膨らみすぎていたようだった。
だから、実物を見てがっかりしたことを憶えている。

もっともっと精密なサンダーバード秘密基地のモデルが出たらいいのに──、
そんなことも思っていた。

デアゴスティーニのサンダーバード秘密基地は、
五十年前のプラモデルとは、そうとうに違う。
これが、当時発売になっていたら、なんとかして手に入れたい、と思っただろう。

でも、その分、そうとうに価格は高くなっている。
いつものデアゴスティーニのやり方で、創刊号は安い。
499円(税込み)だ。二号は1,099円(税込み)。
三号以降は1,890円(税抜き)で、予定では110号まで、である。

トータルで220,000円ほどになる。
ほぼ二年かかるわけだから、それほどの出費とは感じないだろうが、
計算すると、やっぱり高いな、と感じてしまう。

欲しいか、と問われれば、欲しい、と答える。
110号までの二年間は楽しいだろう。

完成して、すべてのギミックを試してみるまでは、ほんとうに楽しめるだろう。
でも、その後は……、とつい考えてしまう。

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