2019年ショウ雑感(その22)
この人はうまいな、と感じたのは、
ドイツのオーディオ誌STEREOの編集者(名前は失念した)によるものだった。
太陽インターナショナルのブースで、であった。
この人がうまい、と感じたのは、
おそらく聴き手として、こういう場に参加した経験がきっとあるためではないのか。
それも少なくない回数を体験している人なのではないだろうか。
話ばかりでもダメだし、音を聴かせるだけでもダメ。
話と音を聴いてもらう時間の比率が同じだとしても、
一時間の試聴で、前半30分が話だけ、後半30分を音を聴くだけでは、うまくいかない。
こんなことは体験している人ならば、みなわかっていることである。
なのに、いまでもそんな感じで進めていく人がいる。
そういう人たちは、オーディオショウに来場者として参加したことがないのか──、
そう思ってしまう。
各ブースで行われる試聴に参加したことがないのだろうか。
それとも参加したことが何度もあっても、
退屈と感じたらすぐに次のブースに移っていく人なのか。
オーディオショウでの、こういう場を、プレゼンテーションとは考えていないのか。