鍵盤のデザイン(その2)
一年前に(その1)を書いたままだった。
未来鍵盤のピアノを、菅野邦彦氏の演奏で聴きたい、と思って一年がすぎたわけだ。
GQ JAPANの記事「ピアノ300年の歴史を変える──未来鍵盤が音もデザインする」、
いったいどれだけの人が読んだのだろうか。
この記事を読んだときには、「菅野邦彦」で検索することはしなかった。
われながら不思議に思うけれど、やらなかった。
今日、やってみたら、菅野邦彦氏の公式サイトがあるのに、いまさらながら気づいた。
このサイトによると、未来鍵盤のピアノがあるのは、下田ビューホテルであるのがわかる。
ライヴスケジュールも確認できる。
東京や各地でのライヴの当日と翌日以外は、連日行われている。
菅野邦彦氏の公式サイトを見ていたら、クラウドファンディングが行われていたことを知った。
5月1日で締め切られていて、目標額には達しなかった、とある。
プロジェクトは、未来鍵盤の完成形「王様鍵盤」の製作、それによる録音(CD制作)という内容。
目標額は四百万円。1/3ほどが集まった、とある。
現在ある未来鍵盤と、その完成形の王様鍵盤とには、
どれだけの違いがあるのか、はっきりしないが、
こういうプロジェクトをやったことのない者が思うに、
なぜ、ふたつのことを、ひとつのプロジェクトでやろうとしたのか、という疑問である。
まず未来鍵盤の良さを伝えることだけに集中すべきだったのではないのか。
GQ JAPANの記事によれば、未来鍵盤は完成している、とあるのだから。