鍵盤のデザイン(その1)
インターネットで検索、
検索結果のURLをクリック。
そのウェブサイトで、またリンク先をクリック……。
こんなふうに書かなくともネットサーフィンと書けばすむのはわかっていても、
死語ともいえそうな言葉を使うのは、ちょっと抵抗がある。
つまりはネットサーフィンをしていたわけだ。
それで見つけたのが、「ピアノ300年の歴史を変える──未来鍵盤が音もデザインする」。
こういうタイトルの記事は、読むとたいてはがっかりする。
記事の冒頭には、こうある。
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ピアノの鍵盤は、白鍵と黒鍵が互い違いに組み合わさったものだ。だが、ひとりの天才ピアニストがその常識に真っ向から挑み、新しい鍵盤を生み出した。白鍵と黒鍵が段差なく一直線に並ぶ、その新しい鍵盤は、究極の音を求めた結果だ。
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天才ピアニスト、いったい誰だよ? という感じで読みはじめた。
新しい鍵盤の写真が、まず目に入る。
見慣れたピアノの鍵盤とは、違う。
ただ段差がなくなっているだけではない。
記事を読んでいくと、天才ピアニストが誰なのかが、わかる。
菅野邦彦氏だった。
もうこれだけで十分なはずだ。
GQ JAPANの元記事を読んでいただきたい。
聴いてみたい、と思う。
それも菅野先生の録音によって聴いてみたい、とおもう。