いま、そしてこれから語るべきこと(その12)
(その11)に、facebookでコメントがあった。
そこには、
水俣病と病気扱いしたのが間違いである、と,まずあった。
たしかにそうである。
水俣病と、私も書いている。けれど、病気ではない。
コメントには、森永ヒ素ミルク中毒事件と同じくチッソ水銀中毒事件であり、
事件であるのだから、患者ではなく被害者とされるべきだ、と。
そうである、チッソ水銀中毒事件の被害者である。
(その11)でリンクしている産経ニュースの記事で、
原一男氏は
「説明不足で、差別意識があると受け止められても仕方がない発言をした。傷つけた患者や家族に謝りたい」
と語っている、とある。
ドキュメンタリー映画を製作している監督が、被害者ではなく患者と呼んでいる。
この原一男氏は、プロフェッショナルなのだろうか。
ドキュメンタリーをつくっていく人間として、
プロフェッショナルとしての非情を、原一男氏はもっていないのではないだろうか。
原一男氏にあるのは、無情だけかもしれない。