ステレオサウンドについて(その95)
ステレオサウンド57号の表紙は、ハーマンカードンのパワーアンプ、
Citation XXである。
55号のBestBetsに、ハーマンカードンについての情報があった。
「ハーマン・カードン(ジャパン)設立のお知らせ」だった。
新白砂電機がハーマン・カードンを買収し、
同ブランドの国内市場への本格的参入が進められる、とあった。
日本ブランドとなったハーマンカードンのフラッグシップが表紙になっている。
ただし新製品紹介のページにはまだ登場していない。
設計者のマッティ・オタラのインタヴュー記事が、57号には載っていたし、
プリメインアンプA750が、特集で取り上げられている。
このことからわかるように57号の特集は「いまいちばんいいアンプを選ぶ・最新34機種テスト」で、
ようするにプリメインアンプの総テストである。
52号、53号もアンプの総テストだった。
こちらではセパレートアンプ、プリメインアンプ、含めての総テストだったのに対し、
57号はプリメインアンプのみであり、42号以来といえる。
56,800円のモノ(オンキョーIntegra A815)から、
270,000円のモノ(ケンウッドL01A)までの34機種。
42号では53,800円(オンキョーIntegra A5)から195,000円(マランツModel 1250)までの35機種。
上杉佳郎、菅野沖彦、瀬川冬樹の三氏で、個別試聴である。
スピーカーは4343は三氏共通で、
上杉先生は五万円台のアンプにはテクニクスSB6、六〜七万円台にはデンオンSC306、
八〜十万円台にはハーベスMonitor HL、十万円以上にはダイヤトーンDS505もあわせて使われている。
菅野先生は4343の他に、参考としてKEFのModel 303を、
瀬川先生はアルテックの320BとロジャースのPM510をあわせて使われている。