Date: 8月 14th, 2014
Cate: ジャーナリズム,
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賞からの離脱(その41)

ステレオサウンドというオーディオ雑誌に何も求めるのかは、読み手によって違う。
私のように、オーディオの読み物としての読み応えを期待する人もいるだろうし、
オーディオ機器の購入の参考としてステレオサウンドを購入する人もいるだろう。

それが雑誌であると私は思っているし、
同時にすべての読み手を満足させることはまずできない、といえよう。

私が読み応えを感じる内容のステレオサウンドがこれから先出て来たとしても、
オーディオ機器の購入のガイドブック的な読み方をしている人は、
私が読み応えを感じる記事は、ほとんど役に立たない記事ということにだってなる。

そういう人にとって、いまのステレオサウンドのベストバイは、
購入ガイドとしては役に立つ記事になるのかもしれない。

ここでもう一度考えたいのは、いまのステレオサウンドは、
ベストバイという企画をどう考えているのか、ということだ。

ベストバイが始まった35号は1975年に出ている。
すでに40年近く続いているだけに、オーディオというシステムの存在も、
時代に時代によって変化していっている面もあり、ベストバイということばの意味、
ベストバイという企画の意味も変化していっている。

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