Date: 8月 14th, 2014
Cate: オーディオマニア
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オーディオマニアとして(その3)

CDプレーヤーは、そう遠くない将来なくなってしまうんじゃないか、といわれる。
そうかもしれない。
細々と残っていてくのかもしれない。

なくなってしまうと心配している人は、いまのうちに気に入ったCDプレーヤーを、
その時ための呼びとして確保しておかなければならない、という人もいるときく。

その気持、わからないわけではないが、
予備としてもう一台、CDプレーヤーを購入したとして、
その人は箱に入れたまま、その時がくるまで保管しておくのだろうか。
それともいま持っているCDプレーヤーと交互に使っていくのだろうか。

旧いアンプを使っている人は、そのアンプに使われているパーツ、
それも未使用品を故障した時のために保管している人がいる。
この気持もわかる。

けれどどちらの場合も、ただ保管しておくだけでは、CDプレーヤーもパーツも劣化していく。
元箱に入れたまま保管しておけば、外観はきれいなままだが、肝心の中身はどうか。
もちろん中身もきれいなままである。
きれいなままであれば、性能が劣化していないのであればいいのだが、そんなことはない。

使わずに保管していても、どんなものであれ劣化していく。
トランジスターも同じだ。

リード線のところから湿気が内部に入り込んでいく。
保管という点に関しては、実はトランジスター、半導体よりも真空管のほうが長持ちする。
この点に関しては半導体の技術者に確かめたことがある。

技術者もまった同じ意見だった。
ただ保管しておくだけだったら真空管のほうが、まだいい、と。
半導体は、特に古いトランジスターは湿気の影響を受けている場合がある。
もちろん、古い、製造中止になっているトランジスターのすべてがダメになっているわけではないが、
使わずに大事に保管しておけば、新品のままを維持できる、というのは幻想でしかない。

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