Date: 8月 26th, 2010
Cate: 朦朧体
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ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(その24)

ロジャースのPM510をなんとか自分のものにしたけれど、惚れ込んだスピーカーだけに、
とにかく手もとにあるアンプをつないで、とりあえず音を出してみる、ということはしたくなかった。
少なくともPM510に見合うもの、ふさわしいアンプで鳴らしたい、
とくに最初の音出しは、できるかぎり良質のパワーアンプで鳴らしたい、
それがこのスピーカーに対する気持のあらわれ、であるとそんなふうに考えていた。

価格はとりあえず無視して、PM510にふさわしいパワーアンプはいったい何があるのか。

もちろんスチューダーのA68、ルボックスのA740のことは頭にあったが、
他に必ずいいアンプがあるはずだ、とすこしムキになっていたのは、若さゆえだったのかもしれない。

たとえばSAEのMark 2500はたしかにいいパワーアンプではあったけれど(すでに製造中止になっていたが)、
PM510に合うかといえば、試すまでもなく合うようにはどうしても思えない、思い込むこともできない。

マークレビンソンのML2Lも、4343をスピーカーに選んでいれば、迷わずこのアンプをどうやって手に入れようか、
その購入計画を立てたことだろう。でもPM510には、ML2Lも合うとは思えない。

スレッショルドのSTASIS1は、あまりにも高価すぎて検討の対象には最初から外れていた。
その下のモデル、STASIS2、STASIS3はどうだろうか、といったところで、やはり浮かんできたのは800Aである。

800Aだったら、かなりいい感じで鳴ってくれる、そういう予感が湧いてきた。

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