オリジナルとは(あるスピーカーの補修・その15)
オーディオラボオガワから修理の終えたユニットが戻ってきた。
戻ってきた、といっても私のところではなく、この項の(その1)にも書いたように、
今回のスピーカーは私のモノではないから、持主のところに戻ってきている。
オーディオラボオガワから輸送用のダンボール箱を送ってもらうときに、
今回の事情を説明して、ダンボール箱はそちらに送付してもらった。
このときに岩崎先生のスピーカーだ、ということを伝えた。
今回補修を依頼したウーファーは、エレクトロボイスのエアリーズ搭載のものだ。
その後何度か担当のSさんとメールでやりとりして感じたことは、
ほんとうにここで良かった、ということである。
五味先生が「西方の音」で、
《直感はあやまたない、誤るのは判断だとゲーテは言ったが、当てにならない。》と書かれている。
そうかもしれない。
それに直感と本人が感じているだけであって、それがほんとうに直感がどうかもあてにはならない。
それでも今回、最初に頭に浮んだのはオーディオラボオガワだったし、
その後、判断材料としてあれこれ情報を集めて選んだのもオーディオラボオガワだった。
直感と判断が一致したから選択であるわけだが、
ふり返って思うに、オーディオラボオガワを選ぶようになっていたのかもしれない。