オーディオ機器を選ぶということ(その5)
田中一光先生のハークネスは、システムナンバー001だから、ウーファーは130A、ドライバーは175DLHの組合せ。
エンクロージュアはC40。だからスピーカーシステムナンバーはD40001となる。
エンクロージュアはバックロードホーンの、高能率、いまではナローレンジ型となる。
ハークネスから、私の求めている音を抽き出すのは、そうとうに困難だとわかっていても、
Harkness は、いまでも欲しいスピーカーシステムの、数少ないひとつだ。
だからといって、状態のいいモノが目の前に合ったとして、それを購入できるお金が手もとにあったとしても、
じゃ、即購入するのかというと、そうじゃない。
私の中では、ハークネスは、田中一光先生の、あのリスニングルームと、あくまでもひとつのセットであるから。
リスニングルーム全体、とはいわない。
でも、あの机と椅子は、どうしてもひとつのセットとして、決して分離できないものだ。
スピーカーの間の机と椅子を置くことによる音への影響よりも、あのとき感じた美しさをとる。
これは、「憧れ」だ。ずっともちつづけてきた。