2013年ショウ雑感(ADAM Column Mk3)
2011年のこの項で、太陽インターナショナルのブースで、
ドイツのADAMのColumn Mk3を聴いた印象について書いた。
今年も、このColumn Mk3を楽しみにしていた。
太陽インターナショナルのブースにはいったとき、
かかっていたのはカンターテ・ドミノだった。
ステレオサウンドの試聴室で、いったいどれだけの回数聴いたか、
数え切れないほど聴いているし、自分のシステムでもかなりの回数聴いている。
SACDになったときも、いまさらかな、と思いつつもやっぱり手が伸びて、
しばらくは頻繁に聴いていた。
そのカンターテ・ドミノが鳴っていた。
太陽インターナショナルのブースでは、Column Mk3の斜め後にアヴァロンのISISが置いてあった。
どちらが鳴っているのかは、ブースに入った瞬間にわかった。
Column Mk3は、いい感じでカンターテ・ドミノを鳴らしていた。
去年のインターナショナルオーディオショウには行けなかったから、二年ぶりのColumn Mk3の音になるわけだが、
聴いてすぐにColumn Mk3が鳴っていると感じさせるのは、
このスピーカーがただ単に優秀なスピーカーシステムというだけにとどまらずに、
音楽を聴く上で大切なことを、少なくとも表現しているからのようにも感じる。
もっともそれはあくまでも私にとって、ということになってしまうのかもしれない。
でもスピーカー選びとは、非常に個人的なことである。
どこまでいっても個人的なことであるから、それはそれでいい。
私にとってADAMのColumn Mk3は、どこか心に残る音を鳴らしてくれるスピーカーなのかもしれない。