Date: 2月 11th, 2013
Cate: 4343, 4350, JBL
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4343と4350(その8)

ロジャースのReference Systemはステレオサウンド 48号の新製品紹介のページにはじめて登場している。
48号は1978年9月に出たステレオサウンドであり、
「コンポーネントステレオの世界 ’79」はその三ヵ月後の12月に出た別冊である。

「コンポーネントステレオの世界 ’79」の取材時にはReference Systemは登場していた。
出て間もない製品でもあった。
当然、Reference Systemについて、瀬川先生は知っておられた。
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現実にロジャースのLS3/5Aに関しては、すでにリファレンス・システム(¥500000)という名称で、専用のウーファーに、エレクトロニック・クロスオーバーとパワーアンプが内蔵された追加システムが、新製品として紹介されています。だから、このやりかたは、ぼくの独特の考え方ではなく、だれもが頭にひらめくことなのでしょう。
そのリファレンス・システムを、そのまま買ってくるという手もありますが、ここではひとひねりして、バラバラにパーツを買ってきて、自分で組み上げることにしました。面倒くさいといえばそのとおりでしょうが、それだけ楽しいという方もいらっしゃると思うんですね。
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「コンポーネントステレオの世界 ’79」の組合せには予算の制限がある。
けれどロジャースのReference Systemは50万円だから、
LS3/5Aを使った60万円の組合せを、120万円の組合わせへとグレードアップするのに予算の制約は関係ない。
なのに瀬川先生は、使われていない。

ひとつはReference Systemのトータルの音が、あまり芳しくなかったことが考えられ、
もうひとつは単に、そのまま純正のシステムを使っては、組合せの記事としての面白みに欠けるから──、
理由はこのふたつのどちらかであろう。

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