三角帽子
今日(11月23日)は、マヌエル・デ・ファリャの誕生日だ、ということを、
ソーシャルメディアで知った。
ファリャといえば「三角帽子」がよく知られているし、
アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団の録音が、
いまも演奏・録音ともに高く評価されている。
リマスター盤もいくつかあるようだし、
オリジナルのアナログディスクはかなり高価なようである。
私がはじめて聴いた「三角帽子」は、デュトワ盤だった。
アンセルメと同じデッカ録音で、話題になっていた。
そのあとしばらくしてアンセルメ盤を聴いた。
そしてフリューベック・デ・ブルゴス盤を聴いた。
スペインに行ったことはない。
なんとなくのイメージを、スペインに持っているわけなのだが、
そんな私の耳には、フリューベック・デ・ブルゴス盤が、
ファリャはスペインの作曲家だ、ということをはっきりと感じさせてくれた。
フリューベック・デ・ブルゴス盤を聴いてからこれまでのあいだに、
少なくないスペイン出身の演奏家を聴いてきた。
そうやって培われた耳で、つい最近「三角帽子」聴いていた。
TIDALがあるからだ。
アンセルメもデュトワも、改めて聴いた。
フリューベック・デ・ブルゴスこそ、もっと高く評価されていい。
フリューベック・デ・ブルゴスのあとでは、アンセルメの演奏が色褪る。
スペインの作曲家であるファリャの色が褪せている、と感じてしまう。