2016年ショウ雑感(その6)
私も、そんなふうに斜に構えていた時期はあった。
オーディオショウでいい音なんて聴けっこない、と、
自ら楽しむことを放棄するような態度だったことがある。
でも徹底的に楽しんでみよう、と思った。
十年以上の前のことだ。
ちょうど三日間とも行けるようにスケジュールが調整がついた。
だから三日間とも朝十時から最後まで会場にいて、すべてのブースを何度も廻ったことがある。
朝一から会場にいると気づくことがいくつもある。
どんなことだったのかは具体的には書かない(書けない)が、
朝一だからこそ見れることがある。
それから各出展社の音も、出展社によっては変ってくる。
初日よりも二日目の方が良くなっているところもあった。
三日間、最初から最後までいると気づくことは多い。
何も気づくことなどない、という人は、どこに行っても同じではなかろうか。
三日目の朝、たまたまエレベーターで菅野先生と一緒になった。
「三日間とも来ているのか」ときかれた。
「はい」と答えた。
「楽しいだろう」と菅野先生が笑顔でいわれた。
「楽しいです」と答えた。正直な気持での「楽しいです」だった。
いまは三日間、朝から行くことは厳しい。
今年もどの日に行けるのかはまだ決っていない。
二時間程度であっても、行けるのであれば行くようにしたい。
行けば楽しい。
楽しむ気持をもっていれば、インターナショナルオーディオショウは楽しめる。