野口晴哉記念音楽室レコード鑑賞会(その10)
昨年の5月28日に開催された野口晴哉記念音楽室レコード鑑賞会が、今年も開催される。
5月26日(日曜日)の予定だ。
詳しいことが決定次第、お知らせする。
昨年の5月28日に開催された野口晴哉記念音楽室レコード鑑賞会が、今年も開催される。
5月26日(日曜日)の予定だ。
詳しいことが決定次第、お知らせする。
昨夜のaudio wednesday (next decade) – 第一夜は、
サウンドラボのコンデンサー型スピーカーシステム、735を、
クレルのパワーアンプ、KMA200、
アキュフェーズのSACDプレーヤー、DP100 + DC330で鳴らした三時間だった。
サウンドラボのスピーカーは、ステレオサウンドにいたころに聴いている。
A1、A3時代のサウンドラボである。
現在のラインナップでは、745がA1、645がA3の後継機に位置づけられているようだ。
今回、聴いたのは735である。
最初、745か645になる予定ときかされていたが、735になった。
サウンドラボのウェブサイトをみても、735というモデルはない。
735は、745をスリムにしたプロポーションで、ひと目見て、
アクースタットのModel 3のことを思い浮べていた。
アクースタットのModel 3よりも背は高い。
だからよけいにスリムに見える。
いい感じだな、と思いながら眺めていた。
17時をこえたあたりから、おもいつくままCDをかけていた。
すでに書いているように、一曲目は決めていた。
“FRIDAY NIGHT IN SAN FRANCISCO”のSACDである。
開始時間は19時。
ディスクをかけかえながら、早く始まらないか、と待ち遠しかった。
自分ひとりのためにかけてもよかったのだが、
一曲目と決めていたから、やはりそこまでとっておきたかった。
3月6日のaudio wednesday (next decade) – 第二夜は、
タイトルの通りである。
昨夜鳴らしたサウンドラボのコンデンサー型スピーカーシステム、735を、
3月も鳴らせることになった。
アンプも引き続き、クレルのKMA200を使う。
そして第二夜では、メリディアンのULTRA DACの登場だ。
《オーディオはすでに消えてただ裸の音楽が鳴りはじめる》
カザルスの無伴奏チェロ組曲を、どう響かせるかが、その答なのだろう。
audio wednesdayで音を鳴らしていくことは、
私はアンチテーゼとしての「音」と考えている。
明日(2月7日)は、audio wednesdayである。
明日でよかった、といま思っている。雪の影響をあまり受けずにすみそうだからだ。
今回は数人の方が手伝ってくれる。
スピーカーもアンプも大型なので、手伝いがあるとほんとうに助かる。
それに金曜日の夜、膝の靭帯を痛めてしまい、
土曜、日曜とじっと安静にしていた。
正直痛めた瞬間は、水曜日無理かも……、と思ってしまったほど痛く辛かった。
いまも階段の昇り降り(特に降り)は、ちょっとつらいものがあるだけに、
今回はいつも以上にありがたく感じている。
開始時間は19時。終了時間は22時。
開場は18時から。
野口晴哉記念音楽室の住所は、
東京都狛江市元和泉2-14-3。
最寄り駅は小田急線の狛江駅。
参加費として2500円いただく(ワンドリンク付き)。
2月7日の組合せは、
スピーカーシステムにサウンドラボの745、
パワーアンプにクレルのKMA200、
SACDプレーヤーにアキュフェーズのDP100 + DC330という、
年代的にまったくバラバラとなっている。
オーディオ雑誌の組合せでは、こういう組合せは絶対にない。
現行製品だけでの組合せなのだから。
けれど現実はどうだろうか。
一度、システム全体をポンと買える人ももちろんいるが、
多くは、最初のシステムからグレードアップしてきた人たちのはずだ。
それゆえにオーディオ歴が長ければ、
さまざまな年代のオーディオ機器が組み合わされることになる。
そうでなくとも若い世代であっても、あえて過去の製品を選ぶ人もいる。
最新のスピーカーシステムには最新のアンプを、とは私も思っている。
古いスピーカーシステムには同時代のアンプを──、とはあまり思っていない。
確かに同時代のスピーカーとアンプの組合せも魅力的な音を聴かせてくれることもあるが、
古いスピーカーシステムを新しいアンプで鳴らした時ならではの音も、また魅力的だからだ。
特にコンデンサー型スピーカーのように、パワーアンプへの要求が厳しいタイプであれば、
その傾向は強くなるともいえる。
QUADのESLが、まさにそうであるようにだ。
そういうことがわかったうえで、今回はクレルのKMA200で鳴らしてみたかった。
クレルの創業者のダニエル・ダゴスティーノは、クレルの前にはデイトンライトにいたことがある。
デイトンライトのスピーカーはガス入りコンデンサー型で、
とにかくパワーアンプの安定度を要求した、ときいている。
ならばダゴスティーノは、
コンデンサー型スピーカーを鳴らすパワーアンプに求められることを理解していたはずで、
初期のクレルのパワーアンプのフラッグシップであるKMA200は、
きっとコンデンサー型スピーカーを不安なく鳴らしてくれるはず。
そういうおもいがある。
それに私自身の経験からも、QUADのESLをSUMOのThe Goldで鳴らしていたから、
パワーアンプの「性能」次第でコンデンサー型スピーカーの能力は大きく変る。
特に低音域の再現力において顕著だ。
当日、この組合せがうまくいくのか。
ひどい結果にはならないだろうが、こればかりは鳴らしてみないことには何も言えない。
それでも期待だけはふくらんでいく。
今週水曜日のaudio wednesday (next decade) – 第一夜で使うSACDプレーヤーは、
アキュフェーズのDP100 + DC330だ。
いまとなっては二十年以上前のモデルだが、
それでもソニー独自のピックアップ固定で、ディスク移動のメカニズムは、
いまも、その良さを失っていないと受けとめている。
DP100に搭載されているメカニズムは、ソニーのSCD1搭載と同じモノなのは知られているとおり。
このソニー独自のメカニズムは、ずっと以前にも存在していた。
ソニー初の業務用CDプレーヤー、CDP5000の開発でうまれたメカニズムだ。
CDP5000の音を、ステレオサウンド試聴室で聴いた時の驚きは、いまも憶えているほど、
その音の安定感は、当時のどのCDプレーヤーよりも見事だった。
価格的に大きさ的にも購入したいと思わせるモノではなかったけれど、
この安定感が、他のCDプレーヤーで聴けるようになるのは、どのくらい待てばいいのだろうか。
そんなことを考えていたこともあわせて思い出す。
このメカニズムはとっくに製造中止になっているから、
ディスクを読みとらなくなったら、それでお終い。
いまのところ、2月7日にはきちんと動作してくれるはずだ。
(その1)で書いているようにVol.110から、
Kindle Unlimitedで読めるようになっている。
いま書店に並んでいるVol.111もKindle Unlimitedで読める。
その一方で書店で見かけなくなった。
1月30日発売だったはずだが、いくつかの書店を見たけれど、置いてない。
もともと取り扱っている書店は少ないのだが、
いずれもそれまで扱っていた書店にも関わらずだ。
気づかれている方もいると思うが、
ふたたび毎日書くように決めて一週間。
よほどのことがないかぎり、これからの一年は毎日書いていく。
先日届いたNUCは、DC19Vの電源を必要とする。
スイッチング電源によるACアダプターが付属している。
最初はこのアダプターで聴くわけだが、
電源で音が変化するのはNUCであっても同じことだ。
となると、いつまでも付属のACアダプターのままではなく、
いくつか試してみるわけだ。
まずはGaN採用のACアダプターがある。
19Vのモノもある。それほど高いわけではない。
まずは、これを試す。
そしてやってみたいのはリニア電源である。
NUC用のリニア電源も、いくつか製品化されている。
けっこうな価格のモノもある。
それらのどれかを買ってくるのが手っ取り早い。
けれど、リニア電源を自作するという手もある。
容量的に十分すぎる電源トランスが、一つ手元にあるのでこれを利用するとして、
電源回路はどうするか。
TL431を基準電圧として使う予定でいる。
(その1)でも書いているように、タワーレコードで買うのは気持ちがいい。
昨日購入したカザルスのSACDは、タワーレコードの渋谷店にあった。
渋谷店に行くのは、ほぼ二年ぶり。
前回行った時は、遅い時間ということもあって、店内にあまり活気を感じられなかったが、
今回は夕方ということもあって、ボップスのフロアは若い人が多く、
こんなに活気があるのか──、と己の認識不足を感じていた。
とはいえクラシックのフロアに行くと、やはり人は少ない。
私もそうなのだが、実店舗で買うよりもインターネットで注文して、ということがほとんど。
それでもこうやって店舗にいって、レジにディスクを持って購入すると、
タワーレコードの店員の方たちの感じの良さに感心する。
今回もそうだった。
若い人だった。
いまどきの若いものは……、そんなことはまったくない。
渋谷という街が、あまり好きではない、というか、
渋谷駅が嫌いなので、タワーレコードの渋谷店からは足が遠のいてしまっていたけれど、
気持ちの良い買物ができるのだから、もう少し足を運んでみよう、という気になってくる。
こういうオーディオ店はあるのか、とも思ってしまう……
音楽の聴き方におけるイノヴェーションには何があるかと考えると、
もちろん最初にくるのは録音・再生が可能になったことをはずすわけにはいかないが、
それ以上に、最初のシリンダー(筒)状からディスク(円盤)になったことだと考える。
つまりどういうことこといえば、複製が大量に作ることが可能になり、
輸送においても、シリンダー状のモノよりもディスクのほうが大量に運べる。
このことは、非常に大きなイノヴェーションである。
記録媒体がずっとシリンダー状であったとしたら、レコード業界はこれほと栄えなかったはずだ。
大量に複製が可能で、運搬に関しても優位であることが、
レコードの価格を下げることにもつながっている。
この点に関してみれば、
TIDAL+roonを私がイノヴェーションとして捉える理由が理解していただけるはずだ。
別項「モバイルバッテリーという電源」で、
アンカーのPowerHouse 90について書いている。
60Hz、110VのAC出力をもつモバイルバッテリーなのだが、
2月7日のaudio wednesday (next decade) – 第一夜では、
サウンドラボのコンデンサー型スピーカーの電源として試してみるつもりだ。
サウンドラボのスピーカーシステムはコンデンサー型だから、当然電源を必要とする。
消費電力は2Wとある。
二本で4W。
PowerHouse 90である程度の時間は駆動できるはず。
しかもサウンドラボはアメリカの会社だから、60Hz前提のコンデンサー型スピーカーといえる。
コンデンサー型スピーカーは、いうまでもなく電源次第で音はかなりの変化をみせる。
だからこそ商用電源から切り離して、モバイルバッテリーが生み出すAC電源を使う。
それも60Hzの交流である。
理屈ではうまくいくはずだが、どう音が変化するのか。
いい方向への変化なのかは、当日やってみないことにはなんともいえないが、
このことも当日の大きな楽しみのひとつでもある。
カザルスによるバッハの無伴奏チェロ組曲は、
ずっと以前から名盤として知られている。
クラシック好きで、この演奏を聴いたことのない人は、
かなり人ならともかく、聴き手としてのキャリアがある程度ある人ならば、
おそらくいないはずだ。
けれど、その多くの人たちが、どれで聴いているかというと同じではないはずだ。
SP盤で聴いている人もいる。
SP盤で聴いている人のなかにも、アクースティック蓄音器、電気式蓄音器、
カートリッジをSP再生用にしたオーディオ・コンポーネントとわかれる。
復刻盤のアナログディスクで、という人、
CDで、という人。
どちらであっても、いつの復刻なのかによって、音が違う。
さらにSACDがあり、MQAでも、いまは聴くことができる。
どれで聴くのがいちばんなのかについて、語りたいとは思っていない。
自分のところにあるモノで聴ければいい、と考えている。
私は、いまMQAで聴いている。
アナログディスクで聴いてきた、CDでも聴いている。
そして、いまMQAだ。
けれど2月7日のaudio wednesday (next decade) – 第一夜を前にして、
SACDで聴いていないことに気づいた。
今回はTIDALではなくSACDを中心に鳴らしていくことに決めているから、
今日、カザルスの無伴奏チェロ組曲のSACDを買ってきた。
すでに書いているように、audio wednesday (next decade)での一年を通じてテーマは、
カザルスの無伴奏チェロ組曲をどう鳴らしていくか、だ。
どう鳴るのか。
実を言うと、SACDは当日まで聴かずにおくことにした。
だからこそ、当日の音が、私自身も楽しみにしている。