エラック 4PI PLUS.2のこと(その8)
いわゆる箱型のスピーカーシステムであれば、
エラックの4PI PLUS.2を置く位置は、まずエンクロージュアの天板の上となる。
けれどアポジーのDuetta Signatureの場合、そうはいかない。
板のような形状のスピーカーなだけに、スピーカーの上に置くことはできない。
なんらかのスタンドを用意して、ということになるが、
とはいっても小型スピーカー用のスタンドだと低すぎる。
できれば120cm以上の高さのスタンドが欲しいところなのだが、
すぐには用意できない。
ではどうしたのか、というと、棚の上に置いた。
スタンドがなければ、そこしか置くところがない。
高さ的にはちょうどいい感じなのだが、
左右の4PI PLUS.2の間隔は、110cmほどしか確保できなかった。
Duetta Signatureは左右にいっぱいにひろげて設置していることもあって、
Duetta Signatureのトゥイーターよりも、4PI PLUS.2はかなり内側になった。
しかもDuetta Signatureよりも100cm以上後方である。
スーパートゥイーターの置き方として、あまりこういうことはやらないと思う。
しかも左右の4PI PLUS.2の条件は多少違う。
つまり音を聴きながら設置場所を選んだのではなく、
そんなので好結果が期待できるのか──、そう疑問に思う人もいるはず。
音は鳴らしてみないことには、何もいえない。
今回、そのことをあらためて実感していた。
今回の設置場所よりも、もっといいポイントはあるだろう。
それでも今回の設置位置がもたらした効果と結果は、興味深いと受けとめている。