Archive for category 「ネットワーク」

Date: 10月 16th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その7)

オーディオとひとことでいい表しているものには、
再生系だけでなく録音系もそこには含まれることになる。

再生系、録音系と書いているように、「系」はシステムであり、
このシステムこそがじつのところネットワークそのものではないだろうか。
この1年のあいだに、そう思うことが強くなってきている。

そう思われない方でも、少なくとも録音系と再生系、
このふたつの系(システム)をつないでいるものはネットワークであることには同意されると思う。

私は録音系・再生系をふくめた大きな系(ネットワーク)と捉えている。
そして大きな系(ネットワーク)のなかに、分割するネットワークがあり、統合するネットワークがある。

分割するネットワーク(Dividing Network)の身近な例は、
(その6)にも書いているようにスピーカーシステムの中の、いわゆるネットワークと呼ばれるものである。

このネットワークにもいくつかの種類がある。
スロープ特性やフィルターの方式による違いではなく、構成そのもの違いとして、
まず直列型と並列型がある。
世の中の大半のスピーカーシステムのネットワークは並列型が圧倒的に多いが、
直列型のネットワークを採用しているモノは、昔から、そして現行製品のなかにもいくつか存在している。

それから2ウェイのスピーカーシステムのネットワークでは構成的には並列型と直列型だけということになるが、
3ウェイ、4ウェイと分割の数が多くなってくると、
その分け方が、たとえば4ウェイの場合、一度に4つにわけてしまうやり方もあれば、
まず2つにわけ、その先でさらに2つにわける、というやり方がある。

Date: 10月 16th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(続facebook・三度目の再掲)

2003年から数年間、audio sharingでメーリングリストをやっていた。
いまも、メーリングリスト、もしくはメーリングリスト的なことは始められないんですか、という声をいただく。

いま契約しているレンタルサーバー会社にメーリングリストのサービスはない。
仮にあったとしても、いまメーリングリストを、数年前のまま再開することに抵抗がまったくないわけではない。
今月にはいり放ったらかしにしていたfacebookを使いはじめたのは、
メーリングリストに代わるものとして使えそうだと思ったからである。

思いつくまま使ってみた。
facebookページに「オーディオ彷徨」と「聴こえるものの彼方へ」もつくった。
それで今日(7月24日)未明、「audio sharing」というグループをつくった。

いまのところ非公開にしている。
これから先に公開していくかどうかは決めていない。
ずっと非公開のまま運営していくかもしれない。

このfacebookグループを、メーリングリストに代わるものとしていく。
音楽、オーディオに関することであれば、どんなこともでも気軽に書き込め、
そして真剣な討論もできるような場にできればと考えている。
メーリングリストでは文字だけだったが、facebookなので写真、動画なども添付できる。

気軽に登録・参加していただければ、と思っている。
facebookのアカウントをお持ちの方は、私のfacebookアカウントまでメッセージをくだされば登録いたします。
ここをクリックして、参加リクエストをくださってもかまいません。
お待ちしております。

(多くの方に参加していただきたいので、7月24日に公開したものを再掲しました。)

今日(10月16日)現在、44人の方が参加されています。
毎日、活発な書き込みがあります。

参加は、上にも書いていますように非公開ですので、管理人(私)の承認が必要になりますが、
とくに参加資格はあるわけではありません。
facebookのアカウントをお持ちの方で参加リクエストをいただければ、承認いたします。
つまらないと思われたら、退会はご自身で簡単に行えます。

http://www.facebook.com/groups/audiosharing

Date: 8月 19th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(続facebook・さらに再掲)

2003年から数年間、audio sharingでメーリングリストをやっていた。
いまも、メーリングリスト、もしくはメーリングリスト的なことは始められないんですか、という声をいただく。

いま契約しているレンタルサーバー会社にメーリングリストのサービスはない。
仮にあったとしても、いまメーリングリストを、数年前のまま再開することに抵抗がまったくないわけではない。
今月にはいり放ったらかしにしていたfacebookを使いはじめたのは、
メーリングリストに代わるものとして使えそうだと思ったからである。

思いつくまま使ってみた。
facebookページに「オーディオ彷徨」と「聴こえるものの彼方へ」もつくった。
それで今日(7月24日)未明、「audio sharing」というグループをつくった。

いまのところ非公開にしている。
これから先に公開していくかどうかは決めていない。
ずっと非公開のまま運営していくかもしれない。

このfacebookグループを、メーリングリストに代わるものとしていく。
音楽、オーディオに関することであれば、どんなこともでも気軽に書き込め、
そして真剣な討論もできるような場にできればと考えている。
メーリングリストでは文字だけだったが、facebookなので写真、動画なども添付できる。

気軽に登録・参加していただければ、と思っている。
facebookのアカウントをお持ちの方は、私のfacebookアカウントまでメッセージをくだされば登録いたします。
ここをクリックして、参加リクエストをくださってもかまいません。
お待ちしております。

(多くの方に参加していただきたいので、7月24日に公開したものを再掲しました。)

今日(8月19日)現在、35人の方が参加されています。
毎日、活発な書き込みがあります。

参加は、上にも書いていますように非公開ですので、管理人(私)の承認が必要になりますが、
とくに参加資格はあるわけではありません。
facebookのアカウントをお持ちの方で参加リクエストをいただければ、承認いたします。
つまらないと思われたら、退会はご自身で簡単に行えます。

http://www.facebook.com/groups/audiosharing

Date: 8月 8th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(岩崎千明氏とfacebook・余談)

JBLの4343のことは、このブログでよく書いている。
マークレビンソンのLNP2のこともかなり書いている。
他にも1970年代から80年代のオーディオ機器のことを、けっこう頻繁に書いている。

4343やLNP2は、オーディオに関心をもち始めた頃、もっとも話題になっていたモノであり、
そのころのオーディオ界を牽引していたところもあった。
だから、それだけインパクトは強かった、はずだ。

はずだ、などと、他人事みたいに書いてしまうのは、
そのときからずっと4343やLNP2、それにこのブログで登場してくるオーディオ機器が、
ずっと私の心になかにあり、憧れを抱いていたわけではない。

LNP2にしても4343にしても、ひどく色あせて、その音が聴こえて、そのモノまで色あせてしまったときがある。
20代後半のときが、そうだった。
いちど色あせてしまったモノには、ふりむくことはない、と思っていたし、
それからはたしかにそうだった。

それが変化してきたのは、このブログを書き始めてから、である。
LNP2も4343も、いまのオーディオ機器の水準に照らしあわせると、性能的にも古いところがある。
音にしても、現代のオーディオ機器と一対一の比較試聴をしたら、けっしていい印章は残らないかもしれない。

そんなことはわかっているのに、4343、LNP2、それに他にもいくつかのオーディオ機器の存在が、
あのとき以上に大きくなりつつあるのを感じている。

それをノスタルジーというんだよ、と一刀両断に切り捨てる人には、
私が、4343、LNP2などに対する想いは理解できない、といえる。
そういう人を批判するわけではないし、それはそれでいいと思っている。

ただ、なぜ、いまこうなっていっているのか……、そこについての答えを見つけたいだけである。

今朝、このブログで紹介した水上比沙之氏の「音に生き、音に死んだ男の伝説 岩崎千明考」を読んで、
というか、私の場合、入力していてだが、「意識」という表現に出合えた。
そういうことだったのかもしれない、と、そこで思った。

Date: 8月 8th, 2011
Cate: 「ネットワーク」, 岩崎千明

オーディオと「ネットワーク」(岩崎千明氏とfacebook)

今日の未明、facebookで私が管理している「オーディオ彷徨」というページで、
ステレオ誌(1979年5月号)に掲載されていた池上比沙之氏による
「音に生き、音に死んだ男の伝説 岩崎千明考」を公開した。

偶然、池上氏による「岩崎千明考」を読んだときから公開できるものならば公開したい、と思っていたが、
池上氏とは何の面識もないし、共通の知人はいない、連絡先も知らない。
半ば諦めていた。

7月からfacebookを利用するようにしている。
それでふと、もしかしたら池上氏もfacebookのアカウントをお持ちかもしれない、と検索してみたら、
ネットの利便性はこういうところにあると頭では分っていても、
すぐに池上氏の名前が検索結果に表示されるのを見たときは、拍子抜けしながらも驚く。
早速facebookのメッセージ機能を使い連絡することができ、池上氏から公開の許諾をいただけた。

「オーディオ彷徨」のfacebook上のページは、アカウントをもっていなくても見れるはずである。
多くの人に読んでほしい、と思っている。

Date: 7月 30th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(続facebook・再掲)

2003年から数年間、audio sharingでメーリングリストをやっていた。
いまも、メーリングリスト、もしくはメーリングリスト的なことは始められないんですか、という声をいただく。

いま契約しているレンタルサーバー会社にメーリングリストのサービスはない。
仮にあったとしても、いまメーリングリストを、数年前のまま再開することに抵抗がまったくないわけではない。
今月にはいり放ったらかしにしていたfacebookを使いはじめたのは、
メーリングリストに代わるものとして使えそうだと思ったからである。

思いつくまま使ってみた。
facebookページに「オーディオ彷徨」と「聴こえるものの彼方へ」もつくった。
それで今日(7月24日)未明、「audio sharing」というグループをつくった。

いまのところ非公開にしている。
これから先に公開していくかどうかは決めていない。
ずっと非公開のまま運営していくかもしれない。

このfacebookグループを、メーリングリストに代わるものとしていく。
音楽、オーディオに関することであれば、どんなこともでも気軽に書き込め、
そして真剣な討論もできるような場にできればと考えている。
メーリングリストでは文字だけだったが、facebookなので写真、動画なども添付できる。

気軽に登録・参加していただければ、と思っている。
facebookのアカウントをお持ちの方は、私のfacebookアカウントまでメッセージをくだされば登録いたします。
ここをクリックしていただいても可能だと思います。
お待ちしております。

(多くの方に参加していただきたいので、24日に公開したものを再掲しました。)

Date: 7月 24th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(続facebook)

2003年から数年間、audio sharingでメーリングリストをやっていた。
いまも、メーリングリスト、もしくはメーリングリスト的なことは始められないんですか、という声をいただく。

いま契約しているレンタルサーバー会社にメーリングリストのサービスはない。
仮にあったとしても、いまメーリングリストを、数年前のまま再開することに抵抗がまったくないわけではない。
今月にはいり放ったらかしにしていたfacebookを使いはじめたのは、
メーリングリストに代わるものとして使えそうだと思ったからである。

思いつくまま使ってみた。
facebookページに「オーディオ彷徨」と「聴こえるものの彼方へ」もつくった。
それで今日の未明、「audio sharing」というグループをつくった。

いまのところ非公開にしている。
これから先に公開していくかどうかは決めていない。
ずっと非公開のまま運営していくかもしれない。

このfacebookグループを、メーリングリストに代わるものとしていく。
音楽、オーディオに関することであれば、どんなこともでも気軽に書き込め、
そして真剣な討論もできるような場にできればと考えている。
メーリングリストでは文字だけだったが、facebookなので写真、動画なども添付できる。

気軽に登録・参加していただければ、と思っている。
facebookのアカウントをお持ちの方は、私のfacebookアカウントまでメッセージをくだされば登録いたします。
お待ちしております。

Date: 7月 16th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(編集について・その11)

2008にブログをはじめた。
2009年に黒田先生の「情報と情報擬き」についての文章を読んだ。
2010年にTwitterをはじめた。
2011年にfacebookもはじめた。

これらをやってきて、いま感じていることは、情報は一対一の人間関係にほかならないということだ。
そうなると「編集」についての考え方も自ずと変化・修正されてくる。
そのうえで、ネットワークを見てみると、ここに書いた「編集者の不在」について、
そう言い切れないのではないか、ということにも気づく。

Date: 7月 5th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(編集について・その10)

たとえばレコード店に寄った際に、未知の演奏者のディスクが目にとまる。
その演奏者のことはまったくなにひとつ知らない。でも何か惹かれるものを感じて買って買える。
封を切りプレーヤーにセットして鳴らす。

レコードをこれまで聴いてきた時間が永ければ、買ってきたディスクについてなにも知らなくても、
なんとなく予想はできる、期待もする。
鳴ってきた音楽を、予想通りととらえるか期待通りととらえるか、は、
鳴ってきた音楽によって変ってくる。

新しい音楽を聴く喜びが、そのディスクに収められた音楽にあれば期待通り、であるし、
そうでなければ予想通り、ということになるだろう。

ときには、こちらの期待を大きく上廻る喜びを与えてくれるディスクと出合える。
そういうとき、音楽好きの多くの人は、誰かにそのことを、そのディスクのことを、
そのディスクに収められている音楽のことを、その音楽が与えてくれた喜びを、伝えたくなる。
誰でもいいというわけにはいかない。

そういうディスクと出合えたときには、そのディスクの存在を誰かに伝えたいと思ったときには、
ほぼ当時に、この人に伝えたい、と、誰かの顔が浮ぶはずだ。

昔だったら電話をする。いまだったら、仕事を邪魔をしてはいけないと思い、メールで伝えるかもしれない。
伝える内容は、ことこまかにそのディスクに収められている音楽について書く必要はない。
演奏者の名前とレーベル、それにディスク番号──、
つまり同じディスクを買うために必要なことだけを伝えれば、それを受けとった友人は、きちんと理解してくれる。

これこそが「情報」だと思う。

Date: 7月 4th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(facebook)

2月にアカウントをつくったまま、ほとんどほったらかしにしていたfacebook
思うことあって、使い始めました。
まだどう使っていくかを探っているところで、あれこれやっていくつもりです。

今日は、瀬川先生が描かれたアンプのデザイン画を数点公開しました。

Date: 6月 26th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(編集について・その9)

Twitterを始める理由は、ここに書いている。
自発的に始めたわけではなかった。

始める前は、どこがおもしろいんだろう、とやりもせずにそんなふうに思っていたのに、
1ヵ月、2ヵ月と続けていくうちに、変っていく。

Twitterはアカウントを作られなくとも、読むだけだったらできる。
そうしている人も、けっこういると聞いている。
読むだけでも面白いけれど、やはりアカウントを作ってみなければ、と思う。

Twitterをやっていくうちに思い出したのは、黒田先生が、モーストリークラシックに書かれた最後の文章だ。

ここで書いていることのくり返しになるが、
情報と情報擬きについて、書かれた文章だ。

Twitter、ブログ、掲示板、それに企業、団体、個人のウェブサイト、
これらに表示される言葉の量は、印刷物の言葉の量を超えているかもしれない。

それでもネットから得られるものに対して、いまだ懐疑的な人がいる。
きちんとした会社や団体のウェブサイトならまだしも、
誰がやっているのかはっきりしない個人サイトやブログ、匿名の掲示板、
それにTwitterなどに書かれていることなんて……見方をしている人は、
黒田先生の「情報と情報擬き」について書かれた文章を、ぜひ一度読むべきである。
モーストリークラシックの2009年7月号に載っている。

たしかにそこ(インターネット)に溢れている言葉は、玉石混交だ。
情報擬きもずいぶんと多い。
けれど「情報」が増えてきていることも確かである。

Date: 6月 25th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(編集について・その8)

2004年にmixiが登場し話題になりつつあることは、Mac関係の雑誌で知ってはいた。
やってみたらおもしろいかも……、とは思っていても、当時は完全に招待制で、
私のまわりにmixiをやっている人はいなかった。

2005年の夏だったと記憶しているが、mixiからのメールが届いた。
すでにmixiをやられている方の招待によるもの、とあった。
見知らぬ方だったが、オーディオのお好きな方からの招待だった。

最初のうちは面白そうに思えたmixiだったけど、次第に日記も書かなくなってきた。
オーディオ関係のコミュニティがいくつかあって、のぞいてみたけれど参加することはなかった。
どうもmixiの招待制というが、肌に合わなかったようで、どうしても閉鎖性を感じてしまう。
その閉鎖性が、私がmixiに求めていたものを、どこかに追いやろうとしていたからだろうか。

結局、mixiで日記を書いていくんだったら、ブログをやったほうが、少なくとも私の性にはあっている、
そう思い、2008年にmixiを退会してブログを始める。
最初は、無料のブログ・サービスを利用して始めた。
audio identity (designing) というタイトルも書いていったことも、いまここでやっていることも同じ。
試運転として数週間やってみて、自分のサイトにMovable Typeをインストールしたのが2008年の9月のことだった。

書いたものに対するコメントは、mixiの日記のころのほうが比率としては高かった。
いわゆるマイミクの方々が、なにかしらコメントをつけてくれるのに対して、
自分で始めたブログには、そういうことはない。
でもmixiでは書いていくのが億劫になっていたのに、ブログでは書き続けている。

2010年に、Twitterを始める。

Date: 6月 24th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(編集について・その7)

五味先生の著書のエキスパンドブックづくり、
audio sharingというサイトの制作をやっていきながら、
編集という作業は、何かと何かのあいだに橋をかけることだ、と思うようになっていた。

ステレオサウンドにいたころは、そしてサウンドステージの編集をわずかの期間やっていたころは、
「編集」をこう捉えることはなかった。

編集をやってお金を稼ぐことからけっこうな年月離れてみたことによって、
それにMacが関係してきて、さらにインターネットの登場によって、
編集に対する考えに大きな変化があった。

何かと何かのあいだに橋をかけることは、
まず人と人のあいだに橋をかけることであり、これはなにも作り手側と受け手側だけにとどまらない。
受け手側(読み手側)同士のあいだにも橋をかけることがふくれまれているし、
作り手側に関しても、筆者と筆者、筆者と編集者、筆者とメーカー、輸入商社の人たち、
メーカー、輸入商社の人たちと人たち……など、いくつもの「あいだ」が存在している。

2003年から始めたメーリングリストをやっていくことで、その感を強くしていった。

少なくとも、私がステレオサウンド、サウンドステージでやってきたことを、
ほんとうに「編集」と呼んでよかったのか、と振り返ってもみた。
「編集」は、紙の本をつくる作業だけにとどまらない。

橋をかける──、といっても、ウェブサイトをつくり、メーリングリストをやっていくだけでは、
そこにまどろっこしさがあるのを感じてしまう。

Date: 6月 24th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(編集について・その6)

インターネットを始めたかった理由は、実はオーディオではなく、
自転車、とくにロードレースの情報を少しでも早く、少しでも多く知りたかったためだった。

いまでこそ自転車はブームを迎え、東京ではロードバイクを見かけない日はなくなった。
どこにいっても必ず目にするようになった。
でも1996、7年頃はスポーツ新聞でもレース結果が載ることは、
ツール・ド・フランスと世界選手権ぐらいだった。
ツール・ド・フランスもただ結果のみ、というスポーツ新聞のほうが多かった。

自転車関係の情報を得るには、自転車雑誌とインターネットしかなかったから、
最初のころは自転車関係のサイトを探しまくっていた。

始めてみるとウェブサイトを見るばかりではなく、
メールを利用したメーリングリストというサービスがあることをる。
Mac関係のメーリングリストにはいくつか登録していた。
仕事から帰ってくると、これらのメーリングリストからメールが驚くほど届いている。

この活発さに刺激されて、オーディオ関係のメーリングリストをつくれないか、と当時思っていた。
メーリングリストを始めるだけなら、既存のサービスを利用すればとくに難しいことはない。
Macのメーリングリストほど活発にはならないけれど、
そこに人が集まりいろいろな意見が交わされるようになったら、オーディオ関係のウェブサイトをつくろう、
と1999年の夏ごろまでは、そう思っていたのに、
ウェブサイト(audio sharing)の方を先につくることになってしまった。

audio sharingをつくろうと思い立ったのが1999年の暮で、2000年8月に公開した。
そして2002年暮にメーリングリストをやろうと思い、翌年に始めた。

Date: 6月 23rd, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(編集について・その5)

エキスパンドブックをCDに喩えはしたが、まだまだこのころのエキスパンドブック、
というよりも電子書籍はCDのフォーマットには追いついていない段階でもあった。

CDの16ビット、44.1kHzというフォーマットからすると、
このころの電子書籍は10ビット、20kHz(これらの数字はあくまでも感覚的なもの)くらいに感じていた。
それでもCDと同じように、受け手のところにデジタル化したものをデジタルのまま届けられる。

電子書籍にとってのビット数、サンプリング周波数にあたるものが向上していくには、
パソコンの処理速度の向上をまつことでもある。

五味先生のエキスパンドブックをつくった1996年にはPower Macが登場した。
CPUがそれまでの68000シリーズから、PowerPCに切り換って2年。
でも私はSE/30にメモリーをふやしてハードディスクを換装して、アクセラレーターの搭載。
さらにビデオカードも追加して、という状況だった。

このころMac関係の雑誌に急速に増えてきたのがインターネット関連の記事だった。
それまでぽつぽつと掲載されていて、インターネット関連の記事は気になっていたし、目は通していた。

インターネットに必要なソフトウェアのウェブブラウザーにいくつかあって、
Mosaicというブラウザーが登場して、はじめてそれまでの他のブラウザーがテキストのみ表示から、
画像表示も可能になった、という記事は、わりとよく憶えている。

そうか、Mosaicというブラウザーを使うんだな、というふうに思っていた。
ブラウザーの変遷に詳しい方には不要だが、このMosaicがNetscape Navigatorになり、
Mosaicのコードを元にマイクロソフトのInternet Explorerが開発されていく。

私がインターネットを始めた1997年にもMosaicはNetscapeになっていたため、
Mosaicを使うことはなかった。