Archive for category 「ネットワーク」

Date: 11月 15th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その16)

ドラムスの収録を例にあげて、そこに分岐がある、と書いた。
けれど収録すべてが分岐というわけではないことも事実である。

ドラムスは「ひとつ」の楽器として見た場合にそこに分岐が生じるわけだが、
ほとんどの音楽の収録では複数の演奏者がいる。
つまりは「集中」させることも生じてくる。

2チャンネルにおいては、
必ずしも再生時の音像定位通りに収録時に演奏者がそのとおりに並んで演奏しているとは限らない。
そこでの音楽の種類や楽器編成の違いなどによってはマイクロフォンを中心に立て、
そのマイクロフォンを囲むように演奏者が位置し演奏が行われることもある。
だからといって、そうやって収録したものを再生したときに、
左右のスピーカーの中心を軸に演奏者が円をつくっているように聴こえるわけではない。

いわば、これはマイクロフォンに向って音を集めているわけだ。

ひとつひとつの音を鮮明に収録するために分岐する一方で、
音をそうやって意識して集めていくのも録音である。

オーケストラにしても小編成のものにしても、マイクロフォンをうまい位置をみつけそこに立てることで、
音を集め録音されたものを、われわれ聴き手は再生時に、それを展げていく。

録音系と再生系には、ネットワークとしてとらえたときに共通する要素がある一方で、
録音(集める)系と再生(展げる)系というところに、矛盾するようではあるが対称性を感じる。

Date: 11月 13th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その15)

録音系はネットワークである、と私は捉えている。
そしてレコードやミュージックテープなどのパッケージメディアがつくられていく。
それが流通ネットワークにのり、そのパッケージメディアの聴き手であるわれわれのところに届く。

放送局ではパッケージメディアを音源として音楽を放送することが多いけれど、
放送局独自でコンサートを収録して放送することもある。
ライヴ放送だと、電波というネットワークを通じて、音楽の聴き手があるわれわれのところに届く。

これらの、収録された音楽を届けるネットワークもまた、ある種のフィルターともいえる。
アナログディスクにしてもCDにしても、
マスターテープに収録されているものすべてをそこに収録できるわけではない。
何かが抜け落ち、何かが附加される。
何かがなくなることは、そのパッケージメディアそのものがフィルターということになる。

マスターテープから直に一対一でダビングしたとしても、
それもマスターデッキと同じデッキを使って慎重に行ったとしても、
テープ間のダビングは、アナログであれば必ず劣化が生じる。
マスターテープと同じ形態、環境を揃えたとしても劣化は生じ、これもまたフィルターといえる。
FM放送もまた然りである。

ではデジタルで収録されたものをデジタルでコピーすれば、
そこに、ここでいっているフィルターは存在しなくなるのかといえば、そうでもない。
デジタル録音といってもサンプリング周波数、ビット数がパッケージメディアと違うことがある。
同じことも多い。
CDと同じ44.1kHz、16ビットで録音されたマスターであれば、それをそのままCDにコピーできるといえばできる。
データとしては同じものがCDにコピーされる。
でもマスターはテープという形態、CDはディスクという形態。
この形態の違いによる条件の違いが、結果としては音の違いを生むことになる。

そういう一種のフィルター的なパッケージメディアにおさめられている音楽を受け取るには、
アナログディスクにはアナログディスクプレーヤーが、
CDにはCDプレーヤーが、ミュージックテープであればカセットデッキ、オープンリールデッキ、
FM放送にはチューナー、というそれぞれ専用に設計製造されたハードウェアが必要となる。

これらの入力機器もけっして完全・完璧なモノは存在しないから、
ここでもそれぞれの機器がフィルターということになる。

これらの入力機器がつながれる先が、再生系においてはコントロールアンプということになる。
録音系の現場におけるミキサーと同じように、
再生系ではコントロールアンプが、そのネットワークの要的存在といえよう。

Date: 11月 12th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その14)

ドラムスという複数形の名称が示しているように、ドラムスは数種類の打楽器の集合体であり、
これをひとつの楽器としてみた場合、その収録にもっともマイクロフォンの数が多く使われる楽器でもある。

楽器としての規模はグランドピアノのほうがドラムスよりも大きくても、
ピアノの録音に使われるマイクロフォンの数は、それがオンマイクで収録される場合でも、
ドラムスの収録に使われる数には及ばないだろう。

そしてドラムスの録音ではオンマイクでの収録も多い。
マイクロフォンの数が多いのだから、
逆にオフマイクで収録してはマイクロフォンの数を増やした意味も薄れるので、
マイクロフォンの数が増えるということは必然的にオンマイクになっていく傾向はある。

マイクロフォンの数が多く、距離も近い(オンマイクである)ということは、
マイクロフォンをフィルターとしてとらえれば、その遮断特性がより急峻なものとして使い方といえる。

たとえばシンバルを鮮明に録りたいから、シンバル用にマイクロフォンを選択し、設置する。
そのマイクロフォンにはできるだけシンバルの音だけをいれたい。
他の楽器の音は極力いれたくないわけだから、
これはマイクロフォンをシンバル用のフィルターをかけたような使い方ともいえる。

これは分岐とフィルターであり、
この分岐とフィルターの設定をうまくやらなければドラムスの音をうまく録ることはできないはず。

ドラムスという楽器のために複数のマイクロフォンが立てられる。
つまりそのマイクロフォンの数だけ分岐点とフィルターが存在している、ということでもある。
これをどう録音するのか。
マルチマイクロフォン・マルチトラック録音であるならば、
マイクロフォン1本に対し、テープレコーダーの1トラックを割り当てることができる。
いきなり2チャンネルのステレオ録音にするのであれば、ミキサーを通すことになる。
もちろんマルチマイクロフォン・マルチトラック録音でも、
最終的に2チャンネルにするためにミキサーを通す。

ドラムスの収録に10本のマイクロフォンに仮に使用したとすれば、
ミキサーを通すことで2チャンネルに統合されることになる。

ひとつの楽器を録音するのに、複数の分岐点とフィルターを設定して、
分岐点の数だけのラインがあり、それをミキサーによって2チャンネルに統合する。
これを図に描けば、ネットワークそのものである。

つまり、録音の現場にも、分岐点(dividing)と統合点(combining)、それにフィルターがある、というわけだ。

Date: 10月 19th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その13)

マルチマイクロフォンによる録音のなかでも、
楽器にマイクロフォンを近づけるオンマイクになればなるほど、分岐とフィルターという面が強くなってくる。

オンマイクに関しては否定的な人もおられるが、
オンマイクのおかげで収録できるようになった音があることも事実である。
たとえば歌手が、耳もとでそっとささやいてくれるような吐息のような歌はオンマイクならではのものであり、
録音の表現を広げている面がある、ともいえる。

こういう極端なオンマイクでは、対象とする楽器、歌手が発する音のみを拾おうとする。
できるだけ他の楽器の音は収録しないようにしているわけだから、
これはフィルターの、いわばスロープ特性を急峻にしているのに近いともいえなくもない。

歌手の歌を収録するには1本のマイクロフォンで事足りるけれど、
これがドラムスとなると、1本のマイクロフォンで十分とはいえない。

ドラムスは、基本的にはバスドラム、スネア、タム、バス(フロアー)タム、シンバル、
ハイハットといったユニットから構成されている。
演奏者によっては、シンバルやタムの数が増えていく。

つまりベースやチェロやヴァイオリンといった楽器が単一のものなのに対して、
ドラムスという複数形の名称が表しているように、大きさも音を発する材質も違う楽器の組合せであるだけに、
うまく録音することの難しい楽器のひとつだといわれている。

しかもドラムスは、それぞれの楽器ユニットの向きが異る、という面ももつ。
バスドラムは正面を向いているが、それ以外のユニットは基本的には上向きだが、
これらも真上を向いているわけではなく、それぞれ微妙に異る角度で設置されている。

こういう楽器であるドラムスを録音しようとしたとき、
最少単位のマイクロフォン(つまりワンポイント)でやろうという人はいないはず。

Date: 10月 18th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その12)

ステレオ録音用にセッティングされた2本のマイクロフォン(つまりワンポイントマイク録音)は、
その距離がそれほど離れているわけではない。
それでもそれぞれのマイクロフォンが拾う音は、重なり合う音もあり違う音もある。
だからこそステレオ録音になるわけだが、
いいかえると、このことは録音の場で鳴り響いている音のすべてをマイクロフォンが拾っているわけではない。
拾い洩らす音がある、ということだ。

つまりマイクロフォンの周波数特性の範囲内においても、
マイクロフォンがたてられた場所によってマイクロフォンが拾える音と拾えない音がある、
ということは、これもバンドパスフィルターとはまた違う意味でのフィルターということになる。

それにマイクロフォンには指向特性がある。無指向性のマイクロフォン、双指向性のマイクロフォン
単一指向性のマイクロフォン、超指向性のマイクロフォンがあり、
この指向特性も、フィルターとして捉えることができる。

マイクロフォンの感度もある。
感度の悪いマイクロフォンではごく小さな音まで拾うことはできないし、
やわなマイクロフォンでは、反対に大音圧に耐えられないこともある。
つまり、これはレベル的なフィルターといえる。

さらにマイクロフォンのフィルターと見立てた場合、そこには使い方も関係してくる。
これは分岐点とも関係してくることでもある。

これまではモノーラルでは1本、ステレオでは2本という前提で話してきたが、
録音にはマルチマイクロフォン録音がある。
マルチマイクロフォン録音は、
マイクロフォンの分岐点・フィルターとしての性格を積極的に利用したものでもあるし、
より明確にした使い方ともいえる。

Date: 10月 18th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その11)

マイクロフォンは1本、録音器が1台、これが録音系の最少の構成といえる。
とうぜんモノーラル録音しかできない。

そこでマイクロフォンに2本用意する。もちろん録音器もステレオ仕様のものを用意する。
これでステレオ録音が行なえる最少の構成となる。

モノーラル録音用もステレオ録音用も、マイクロフォンと録音器のみで、
マイクロフォンの本数も必要最少限だけ、ということでは同じ構成といえるし、また決定的に違うともいえる。

なにが違うかといえば、ステレオ録音ではマイクロフォンが2本になっていることだ。
ステレオ録音のためには最低でも2本のマイクロフォンは必要となるわけで、
この点ではモノーラル録音での1本と同じように見えても、
録音系をネットワークとしてとらえ、そこに分岐点とフィルターをあてはめていけば、
同じ最少単位の録音系でもモノーラルとステレオとでは、
前者には分岐点はなく、後者には分岐点がある、といえる。

それはスピーカーシステムのデヴァイディングネットワークの分岐点的ではないものの、
右チャンネル用の音を拾うマイクロフォンと左チャンネル用の音を拾うマイクロフォンがあるということは、
オーディオの録音系・再生系というネットワークの最初にあらわれる分岐点であり、
そしてこのマイクロフォンが最初にあらわれるフィルターでもある。

マイクロフォンにも他のオーディオ機器同様、周波数特性がある。
昔のマイクロフォンは電気信号に変換できる範囲が狭い(ナロウレンジ)だし、
特性もけっして平坦ではないものもあった。
その後登場してきたワイドレンジになってきたマイクロフォンでも、
すべての周波数を拾えるわけではない。
これはつまりフィルターであり、低域も高域も、どこかでなだらかに周波数特性は下降していくわけだから、
マイクロフォン自体が周波数的にバンドパスフィルターといえるのだが、
マイクロフォンのフィルターとしての捉え方は、これ以外にもある。

Date: 10月 18th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その10)

4ウェイのスピーカーシステムのデヴァイディングネットワークとして、
一度に4つに分割する方式とLo-DのHS10000に採用されている順次二分式はどちらが優れているのか、
正直はっきりしたことはいえない。

ただ順次二分式だと最初の分岐点は並列型となるが、その次にくる分岐点からは直列型にすることも可能になる。
一度に4つに分割する方式では並列型のみ、という構成になる。
たとえばJBLの4343のように、
スイッチでネットワーク・モードとバイアンプ・モードを切り替えられるようにするためには、
一度に4つに分割する方式になってしまう。

つまり4343でバイアンプ駆動を考えなければ、
順次二分式のデヴァイディングネットワークにしてみるのも興味深い。
4343ではウーファーとミッドバスはコーン型で振動板の材質は紙。
ミッドハイとトゥイーターはホーン型で振動板にはアルミが使われている。

下2つのユニットと上2つのユニットは方式と振動板の材質が異るわけだから、
順次二分式にして、まずミッドハイとミッドバスのクロスオーバー周波数で2つに分割する。
そのあとは直列型のネットワークにするというのはどうだろうか、と考えている。

つまりウーファーとミッドバス、ミッドハイとトゥイーター、
それぞれ2つの、同じ形式、同じ材質の振動板をもつスピーカーユニット同士を直列型のネットワークに接ぐ。
順次二分式では、こういう自由度もある。

最終的な結果である音がどうなるのかは、実際に試してみないことにはなにもいえないし、
順次二分式が優れている、といいたいわけでもない。
HS10000を例としてあげたのは、デヴァイディングネットワークは分岐点とフィルターの組合せであり、
その組合せ方も一通りではない、ということである。

しつこいようだが、オーディオのデヴァイディングネットワークは分岐点だけでは成り立たない。
必ずフィルターが必要になり、このフィルターの捉え方を拡大していけば、
録音現場におけるマイクロフォンもある種のフィルターとみなすことができる。

Date: 10月 18th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その9)

HS10000はウーファーは30cmの金属コーン型、上の3つの帯域を受持つユニットはドーム型を採用している。
ただしフロントバッフル面に対して各スピーカーユニットの振動板の形状が、くぼんでいたり(くぼみ効果)、
逆にふくらんでいたり(ふくらみ効果)することによる周波数特性の乱れをなくすために、
各スピーカーユニットには振動板前面に発泡樹脂を充填することで表面を、フロントバッフルと同一面としている。

このころ日本のスピーカーシステムには平面振動板がひとつの流行になっていたが、
テクニクスやパイオニア、ソニーが新たに平面振動板のスピーカーユニットを開発したのに対して、
Lo-Dは従来からあるスピーカーユニットをベースにして、
振動板の形状からくる欠点を解消するために手を加え平面化しているところが異るところだ。

この設計思想がエンクロージュアの形式にまでとりいれられているからこそ、
壁に埋め込んで使うことを前提としているわけである。

この、平坦化が、HS10000の設計思想ともいえ、
デヴァイディングネットワークに順次二分式を採用しているのも、やはりそのためである。
通常の一度に4分割する方式ではバンドパスフィルターがはいる帯域が2つあり、
その帯域幅も広くないことから、理論的には平坦な周波数特性が得にくい、といわれている。

HS10000のデヴァイディングネットワークの構成を自分で描いてみればすぐわかることだが、
バンドパスフィルターは存在しない。
たしかにミッドバスとミッドハイはローパスとハイパス、2つのフィルターを通ることになるが、
ミッドバスのローパスとハイパス、ミッドハイのハイパスとローパスは分岐点によって分けられている。

ミッドバスを例に取れば最初の分岐点のあとにミッドバスのローパスフィルターがあり、
次の分岐点のあとにミッドバスのハイパスフィルターがある。
同じ4ウェイのデヴァイディングネットワークでも、一度に4分割する方式では分岐点が1つしかないため、
ミッドバスとミッドハイへいく信号は、
バンドパスフィルター(ローパスとハイパス組み合わせたフィルター)を通ることになるわけだ。

Date: 10月 17th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その8)

一度に4つに分けずに、まず2つに分け、さらに次の段階でさらに2つにわける方式を順次二分式という。
4ウェイのスピーカーシステムはJBLの4343をはじめ、いまとなってはかなりの数市場に登場しているが、
この順次二分式のデヴァイディングネットワークを採用したスピーカーシステムとなると、
もちろんすべてのスピーカーシステムのネットワークの回路図を見たわけではないから断言はできないものの、
その数はすくないのではないだろうか。

私の知る順次二分式のデヴァイディングネットワークを採用したスピーカーシステムには、Lo-DのHS10000がある。
1978年に登場した壁バッフルにとりつけて鳴らすことを前提として設計された、このスピーカーシステムは、
4ウェイ仕様が標準で、さらに特別仕様として5ウェイも用意されていた。

HS10000のクロスオーバー周波数は、630Hz、2.5kHz、4.5kHzとなっている。
通常の一度に4分割するネットワークでは、ウーファーには630Hzのローパスフィルター、
ミッドバスには630Hzのハイパスフィルターと2.5kHzのローパスフィルターによるバンドパスフィルター、
ミッドハイには2.5kHzのハイパスフィルターと4.5kHzのローパスフィルターによるバンドパスフィルター、
トゥイーターには4.5kHzのハイパスフィルターが、それぞれ設けられる。

これが順次二分式となると、まず2.5kHzで2つの帯域に分けられる。
そのつぎに630Hzで2つの帯域、4.5kHzで2つの帯域に分けられるわけだ。

一度に4分割するネットワークでは、ウーファーに入る信号は630Hzのローパスフィルターだけである。
トゥイーターも、4.5kHzのハイパスフィルターだけ、となる。

順次二分式では、この点が異る。
ウーファーに入る信号は、まず2.5kHzで分けられるわけだから、
この時点で2.5kHzのローパスフィルターを通り、さらに630Hzのローパスフィルターを通ることになる。
トゥイーターに関しても同じことがいえ、2.5kHzと4.5kHz、2つのハイパスフィルターを通る。

Date: 10月 16th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(その7)

オーディオとひとことでいい表しているものには、
再生系だけでなく録音系もそこには含まれることになる。

再生系、録音系と書いているように、「系」はシステムであり、
このシステムこそがじつのところネットワークそのものではないだろうか。
この1年のあいだに、そう思うことが強くなってきている。

そう思われない方でも、少なくとも録音系と再生系、
このふたつの系(システム)をつないでいるものはネットワークであることには同意されると思う。

私は録音系・再生系をふくめた大きな系(ネットワーク)と捉えている。
そして大きな系(ネットワーク)のなかに、分割するネットワークがあり、統合するネットワークがある。

分割するネットワーク(Dividing Network)の身近な例は、
(その6)にも書いているようにスピーカーシステムの中の、いわゆるネットワークと呼ばれるものである。

このネットワークにもいくつかの種類がある。
スロープ特性やフィルターの方式による違いではなく、構成そのもの違いとして、
まず直列型と並列型がある。
世の中の大半のスピーカーシステムのネットワークは並列型が圧倒的に多いが、
直列型のネットワークを採用しているモノは、昔から、そして現行製品のなかにもいくつか存在している。

それから2ウェイのスピーカーシステムのネットワークでは構成的には並列型と直列型だけということになるが、
3ウェイ、4ウェイと分割の数が多くなってくると、
その分け方が、たとえば4ウェイの場合、一度に4つにわけてしまうやり方もあれば、
まず2つにわけ、その先でさらに2つにわける、というやり方がある。

Date: 10月 16th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(続facebook・三度目の再掲)

2003年から数年間、audio sharingでメーリングリストをやっていた。
いまも、メーリングリスト、もしくはメーリングリスト的なことは始められないんですか、という声をいただく。

いま契約しているレンタルサーバー会社にメーリングリストのサービスはない。
仮にあったとしても、いまメーリングリストを、数年前のまま再開することに抵抗がまったくないわけではない。
今月にはいり放ったらかしにしていたfacebookを使いはじめたのは、
メーリングリストに代わるものとして使えそうだと思ったからである。

思いつくまま使ってみた。
facebookページに「オーディオ彷徨」と「聴こえるものの彼方へ」もつくった。
それで今日(7月24日)未明、「audio sharing」というグループをつくった。

いまのところ非公開にしている。
これから先に公開していくかどうかは決めていない。
ずっと非公開のまま運営していくかもしれない。

このfacebookグループを、メーリングリストに代わるものとしていく。
音楽、オーディオに関することであれば、どんなこともでも気軽に書き込め、
そして真剣な討論もできるような場にできればと考えている。
メーリングリストでは文字だけだったが、facebookなので写真、動画なども添付できる。

気軽に登録・参加していただければ、と思っている。
facebookのアカウントをお持ちの方は、私のfacebookアカウントまでメッセージをくだされば登録いたします。
ここをクリックして、参加リクエストをくださってもかまいません。
お待ちしております。

(多くの方に参加していただきたいので、7月24日に公開したものを再掲しました。)

今日(10月16日)現在、44人の方が参加されています。
毎日、活発な書き込みがあります。

参加は、上にも書いていますように非公開ですので、管理人(私)の承認が必要になりますが、
とくに参加資格はあるわけではありません。
facebookのアカウントをお持ちの方で参加リクエストをいただければ、承認いたします。
つまらないと思われたら、退会はご自身で簡単に行えます。

http://www.facebook.com/groups/audiosharing

Date: 8月 19th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(続facebook・さらに再掲)

2003年から数年間、audio sharingでメーリングリストをやっていた。
いまも、メーリングリスト、もしくはメーリングリスト的なことは始められないんですか、という声をいただく。

いま契約しているレンタルサーバー会社にメーリングリストのサービスはない。
仮にあったとしても、いまメーリングリストを、数年前のまま再開することに抵抗がまったくないわけではない。
今月にはいり放ったらかしにしていたfacebookを使いはじめたのは、
メーリングリストに代わるものとして使えそうだと思ったからである。

思いつくまま使ってみた。
facebookページに「オーディオ彷徨」と「聴こえるものの彼方へ」もつくった。
それで今日(7月24日)未明、「audio sharing」というグループをつくった。

いまのところ非公開にしている。
これから先に公開していくかどうかは決めていない。
ずっと非公開のまま運営していくかもしれない。

このfacebookグループを、メーリングリストに代わるものとしていく。
音楽、オーディオに関することであれば、どんなこともでも気軽に書き込め、
そして真剣な討論もできるような場にできればと考えている。
メーリングリストでは文字だけだったが、facebookなので写真、動画なども添付できる。

気軽に登録・参加していただければ、と思っている。
facebookのアカウントをお持ちの方は、私のfacebookアカウントまでメッセージをくだされば登録いたします。
ここをクリックして、参加リクエストをくださってもかまいません。
お待ちしております。

(多くの方に参加していただきたいので、7月24日に公開したものを再掲しました。)

今日(8月19日)現在、35人の方が参加されています。
毎日、活発な書き込みがあります。

参加は、上にも書いていますように非公開ですので、管理人(私)の承認が必要になりますが、
とくに参加資格はあるわけではありません。
facebookのアカウントをお持ちの方で参加リクエストをいただければ、承認いたします。
つまらないと思われたら、退会はご自身で簡単に行えます。

http://www.facebook.com/groups/audiosharing

Date: 8月 8th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(岩崎千明氏とfacebook・余談)

JBLの4343のことは、このブログでよく書いている。
マークレビンソンのLNP2のこともかなり書いている。
他にも1970年代から80年代のオーディオ機器のことを、けっこう頻繁に書いている。

4343やLNP2は、オーディオに関心をもち始めた頃、もっとも話題になっていたモノであり、
そのころのオーディオ界を牽引していたところもあった。
だから、それだけインパクトは強かった、はずだ。

はずだ、などと、他人事みたいに書いてしまうのは、
そのときからずっと4343やLNP2、それにこのブログで登場してくるオーディオ機器が、
ずっと私の心になかにあり、憧れを抱いていたわけではない。

LNP2にしても4343にしても、ひどく色あせて、その音が聴こえて、そのモノまで色あせてしまったときがある。
20代後半のときが、そうだった。
いちど色あせてしまったモノには、ふりむくことはない、と思っていたし、
それからはたしかにそうだった。

それが変化してきたのは、このブログを書き始めてから、である。
LNP2も4343も、いまのオーディオ機器の水準に照らしあわせると、性能的にも古いところがある。
音にしても、現代のオーディオ機器と一対一の比較試聴をしたら、けっしていい印章は残らないかもしれない。

そんなことはわかっているのに、4343、LNP2、それに他にもいくつかのオーディオ機器の存在が、
あのとき以上に大きくなりつつあるのを感じている。

それをノスタルジーというんだよ、と一刀両断に切り捨てる人には、
私が、4343、LNP2などに対する想いは理解できない、といえる。
そういう人を批判するわけではないし、それはそれでいいと思っている。

ただ、なぜ、いまこうなっていっているのか……、そこについての答えを見つけたいだけである。

今朝、このブログで紹介した水上比沙之氏の「音に生き、音に死んだ男の伝説 岩崎千明考」を読んで、
というか、私の場合、入力していてだが、「意識」という表現に出合えた。
そういうことだったのかもしれない、と、そこで思った。

Date: 8月 8th, 2011
Cate: 「ネットワーク」, 岩崎千明

オーディオと「ネットワーク」(岩崎千明氏とfacebook)

今日の未明、facebookで私が管理している「オーディオ彷徨」というページで、
ステレオ誌(1979年5月号)に掲載されていた池上比沙之氏による
「音に生き、音に死んだ男の伝説 岩崎千明考」を公開した。

偶然、池上氏による「岩崎千明考」を読んだときから公開できるものならば公開したい、と思っていたが、
池上氏とは何の面識もないし、共通の知人はいない、連絡先も知らない。
半ば諦めていた。

7月からfacebookを利用するようにしている。
それでふと、もしかしたら池上氏もfacebookのアカウントをお持ちかもしれない、と検索してみたら、
ネットの利便性はこういうところにあると頭では分っていても、
すぐに池上氏の名前が検索結果に表示されるのを見たときは、拍子抜けしながらも驚く。
早速facebookのメッセージ機能を使い連絡することができ、池上氏から公開の許諾をいただけた。

「オーディオ彷徨」のfacebook上のページは、アカウントをもっていなくても見れるはずである。
多くの人に読んでほしい、と思っている。

Date: 7月 30th, 2011
Cate: 「ネットワーク」

オーディオと「ネットワーク」(続facebook・再掲)

2003年から数年間、audio sharingでメーリングリストをやっていた。
いまも、メーリングリスト、もしくはメーリングリスト的なことは始められないんですか、という声をいただく。

いま契約しているレンタルサーバー会社にメーリングリストのサービスはない。
仮にあったとしても、いまメーリングリストを、数年前のまま再開することに抵抗がまったくないわけではない。
今月にはいり放ったらかしにしていたfacebookを使いはじめたのは、
メーリングリストに代わるものとして使えそうだと思ったからである。

思いつくまま使ってみた。
facebookページに「オーディオ彷徨」と「聴こえるものの彼方へ」もつくった。
それで今日(7月24日)未明、「audio sharing」というグループをつくった。

いまのところ非公開にしている。
これから先に公開していくかどうかは決めていない。
ずっと非公開のまま運営していくかもしれない。

このfacebookグループを、メーリングリストに代わるものとしていく。
音楽、オーディオに関することであれば、どんなこともでも気軽に書き込め、
そして真剣な討論もできるような場にできればと考えている。
メーリングリストでは文字だけだったが、facebookなので写真、動画なども添付できる。

気軽に登録・参加していただければ、と思っている。
facebookのアカウントをお持ちの方は、私のfacebookアカウントまでメッセージをくだされば登録いたします。
ここをクリックしていただいても可能だと思います。
お待ちしております。

(多くの方に参加していただきたいので、24日に公開したものを再掲しました。)