Date: 10月 18th, 2011
Cate: 「ネットワーク」
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オーディオと「ネットワーク」(その11)

マイクロフォンは1本、録音器が1台、これが録音系の最少の構成といえる。
とうぜんモノーラル録音しかできない。

そこでマイクロフォンに2本用意する。もちろん録音器もステレオ仕様のものを用意する。
これでステレオ録音が行なえる最少の構成となる。

モノーラル録音用もステレオ録音用も、マイクロフォンと録音器のみで、
マイクロフォンの本数も必要最少限だけ、ということでは同じ構成といえるし、また決定的に違うともいえる。

なにが違うかといえば、ステレオ録音ではマイクロフォンが2本になっていることだ。
ステレオ録音のためには最低でも2本のマイクロフォンは必要となるわけで、
この点ではモノーラル録音での1本と同じように見えても、
録音系をネットワークとしてとらえ、そこに分岐点とフィルターをあてはめていけば、
同じ最少単位の録音系でもモノーラルとステレオとでは、
前者には分岐点はなく、後者には分岐点がある、といえる。

それはスピーカーシステムのデヴァイディングネットワークの分岐点的ではないものの、
右チャンネル用の音を拾うマイクロフォンと左チャンネル用の音を拾うマイクロフォンがあるということは、
オーディオの録音系・再生系というネットワークの最初にあらわれる分岐点であり、
そしてこのマイクロフォンが最初にあらわれるフィルターでもある。

マイクロフォンにも他のオーディオ機器同様、周波数特性がある。
昔のマイクロフォンは電気信号に変換できる範囲が狭い(ナロウレンジ)だし、
特性もけっして平坦ではないものもあった。
その後登場してきたワイドレンジになってきたマイクロフォンでも、
すべての周波数を拾えるわけではない。
これはつまりフィルターであり、低域も高域も、どこかでなだらかに周波数特性は下降していくわけだから、
マイクロフォン自体が周波数的にバンドパスフィルターといえるのだが、
マイクロフォンのフィルターとしての捉え方は、これ以外にもある。

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