the Review (in the past) を入力していて……(その17)
SUMOのThe Goldのこと、それにこのアンプの設計者、ジェームズ・ボンジョルノについては、
いずれ改めて書くつもりでいるが、実際に、The Goldを自分のモノとして使うと、
井上先生の言葉が正しいことが実感できた。惚れこんで、使っていた。
そうなると、やはり回路図を入手したくなる。
いまもそうだが、興味のあるオーディオ機器、自分で使っている(いた)モノについては、
回路図をできるかぎり入手してきた。
回路図を見たからといって、なにかが変わるわけでもないだろう。
その機械の回路構成を知ったからといって、それだけでいい音が出せるようになるわけではない。
それでも、やはり回路図は、どれだけ時間がかかっても、見ておかないと気が済まないところがある。
しつこい性格なのだろう。
だから、いまも、気が向いたとき、すこし時間の余裕があるときは、
じっくりとあれこれネット検索して、回路図を入手している。
最近入手したもので興味深いと思ったのは、
スチューダーのA101という電圧増幅用モジュールアンプの回路図である。
差動入力で、トランジスターの使用数はわずか4石。抵抗が5本に、コンデンサーがひとつ、という、
これ以上、どこも削りようがないくらいの素子数の少なさである。
素子数の少なさ=シンプルな回路、といえるほど単純なものではないが、
このA101の回路は、よく考え抜かれたものだと感心する。
この回路は、いろいろと使えそうだと、直観した。