the Review (in the past) を入力していて……(その10)
1979年に、コントロールアンプの二作目、SL10が出て、
800Aからはじまり、400A、4000といったパワーアンプのイメージと、
私の中では、すんなりと一致するパネルの構成、質感になった。
このSL10のツマミは、そのまま1年後に登場するステイシス1にも採用されているので、
ある部分、スレッショルドの次の顔を具現化したものといってもいいかもしれない。
SL10のボリュウムのツマミ──、数少ない、個人的に好きなツマミのひとつでもある。
NS10とSL10、このふたつを2段重ねにしたコントロールアンプが、
1979年か80年の無線と実験誌に載ったことがある。
どちらが上だったのかまでは忘れてしまったが、
ステイシス1にふさわしいコントロールアンプのプロトタイプとして、
とにかく急拵えで用意されたものという感じだった。
このときのステイシス1は、ステレオサウンドの新製品紹介のページでも紹介されている。
まだ新製品紹介のページがモノクロだけで、井上先生と山中先生が担当されていたときの、
52号前後のステレオサウンドだったと思う。
そして56号で、山中先生が、ふたたび新製品の紹介記事を書かれている。