Date: 7月 3rd, 2009
Cate: the Reviewの入力
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the Review (in the past) を入力していて……(その5)

このとき、瀬川先生がAGiの511の音を鳴らされたのは、それがブラックパネル(並行輸入品)だったからだ。

音出しが終ったあとにつけ加えられた。
「残念なことに正規輸入品の511は、日本仕様になってしまい、
初期の511がもっていた良さ、個性がひじょうに稀薄になってしまった。
でも、並行輸入品のブラックパネルの511だと、初期の製品がもっていた良さそのまま」であると、
だから「大きな声では言えないけれど、こっち(ブラックパネル)をすすめる」とも。

当時、511とペアになるパワーアンプが出ていなかったことと、
QUADの405も、やはりペアとなる新型コントロールアンプ(44)がまだ登場していなかったこともあって、
511と405のペアは、黄金のペアとまではいかなくても、相性のいいペアとして、
ステレオサウンドの誌面にも登場していた。

このことにも瀬川先生はふれられた。
「511と405の初期の製品同士のペアはたしかにそうだったけれども、
511が日本仕様に変ってしまった。405も入力感度切替えがついたりするなどして、変更されていて、
必ずしも、このふたつを組み合わせて、いい結果が得られるとは保証できない」と。

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