4343とコンシューマーモデル(その1)
4333のコンシューマーモデルがL300、4331のそれはL200(B)、
4343はL400が出ると言われていたけど、結局は登場しなかった。
これらスタジオモニター・シリーズとコンシューマーモデルの、いちばんの違いは再生空間である。
4343も、4333、4331は2π(パイ)空間での使用を前提に設計されている。
おもに低域の再生においてである。
最近ではあまり言われなくなったが、2π空間とは、スピーカーまわりの自由な空間の広さで、
2πが表すように、スピーカー前面の空間──水平方向180度、垂直方向180度、2つの180度空間である。
つまり4343、4333、4331は壁に埋め込んで使うことを前提している。壁バッフルを利用するわけだ。
L300、L200(B)、それにL250もそんな使い方は想定されていない。
4π空間──スピーカー前面だけでな後面も、水平、垂直の180度空間──での使用が前提である。
とくにL250はそうである。
そして4343のお姉さんにあたる4344も、じつは4π空間前提で設計されているスピーカーである。