Archive for category 新製品

Date: 9月 16th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(ARCAMのこと)

オーディオ関係のサイトで、
ハーマンインターナショナルがアーカム(ARCAM)の取り扱いを開始する、と記事にしている。
JBLのSA750のベースモデルのSA30も10月から発売になる。

今回の発表にひっかかったのが、PHILE WEBの記事だ。

そこには、
《なおハーマンインターナショナルが英国ブランドを取り扱うのは初めて。》
とあったからだ。

PHILE WEBの編集者は若い人ばかりなのだろうか。
それともハーマンインターナショナルからのリリースにそう書いてあったからなのか。

アーカムを取り扱うのは、今回が最初である。
けれど、アーカム以前に、ハーマンインターナショナルは英国ブランドを扱っていた。

SME、QUADがそうである。

Date: 9月 2nd, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その13)

今日はステレオサウンド 220号の発売だけれども、
雨が降っていて肌寒い日だし、出掛ける用事も特にないので一歩も外に出ないでいる。

なのでステレオサウンドはまだ見ていないが、
友人が、SA750の記事の一部だけをスキャンして送ってくれた。

記事まるごとではなく、私が知りたがっているところ、
SA750の内部写真のところだけである。

内部写真を載せたんだ、編集部! とまず思った。
アーカムのSA30と同じということを、暗に示したくて載せたのか、
そんなことを考慮せずに載せたのか。
どちらかなのかはわからないが、とにかく載っている。

友人によれば、小野寺弘滋氏は、まったくアーカムのことは触れられていない、とのこと。
それはそうだろう。予想通りである。

それだけに内部写真の掲載は、驚きだ。
掲載された写真は大きくはないので細部まで詳細に比較できるわけではないが、
JBLのSA750とアーカムのSA30は同じである。

SA750とSA30が同じであることを公にしたくなければ、
SA750の内部写真を載せなければすむことだ。

そこをあえて掲載したのであれば、
細部を比較して、こういう違いがある、と説明すればいいのだが、
そういうことはしていない、とのこと。

これはしなかったのではなく、できなかったのか。

Date: 9月 1st, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その12)

ステレオサウンドのサイトをみると、
220号の表紙はオーディオノートのパワーアンプである。

新製品紹介記事で、JBLのSA750を担当するのは、予想通り、小野寺弘滋氏で、
カラーページでの扱いだ。見開き2ページだろう。

2ページの文字数で、小野寺弘滋氏は、どんなことを書かれているのだろうか。
おそらくSA600のアーノルド・ウォルフのことについて触れられているはずだ。
そのうえで、SA750のデザインを、どう評価されているのか。

SA750のデザインに関しては、それぞれおもうところがある。
当り障りのないことを書いているのか、
一つでも発見のある内容なのか、そのあたりが楽しみである。

たぶんアーカムのSA30との関係については触れられていないはずだ。
小野寺弘滋氏は、ここをずばりと書ける人ではない(と私は思っている)。

肝心なのは、やはり音だ。
聴いてみたい、と読み手に思わせるほどなのかどうか。

明日になれば、はっきりとする。
『没後40年 オーディオの詩人「瀬川冬樹」が愛した名機たち』もあって、
ひさしぶりに発売日を楽しみにしているステレオサウンドである。

Date: 8月 30th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その11)

そろそろステレオサウンド秋号の発売時期。
おそらくJBLのSA750の試聴記事が載っているはずだ。

カラーページで取り上げられるのではないだろうか。
モノクロ1ページということはないはずだ。

カラー見開き2ページでの紹介。
書いているのは、おそらく小野寺弘滋氏と思う。

誰だろう? と考えてすぐに浮びもするし、
消去法でいっても小野寺弘滋氏が残る。

カラーかモノクロなのかは断言できないけれど、
小野寺弘滋氏が書いているのは、断言できる。
他にいないからだ。

SA600とのデザインの比較について書いてあるのだろうか、
アーカムのSA30のことはどうなのだろうか。

SA750の内部写真は載っているのか。
載っているならば、アーカムのSA30がベースモデルかどうかは一目瞭然である。
Googleで画像検索すれば、SA30の内部写真はすぐに表示される。

SA750の内部写真を載せているのか載せていないのか。
その説明をどう書いているのか。
このあたりも興味がある。

といっても、いちばん興味があるのは、その音である。

瀬川先生は、SA600のことを、こう書かれていた。
     *
 そこに思い当ったとき、記憶は一度に遡って、私の耳には突然、JBL・SA600の初めて鳴ったあの音が聴こえてくる。それまでにも決して短いとはいえなかったオーディオ遍歴の中でも、真の意味で自分の探し求めていた音の方向に、はっきりした針路を発見させてくれた、あの記念すべきアンプの音が──。
     *
瀬川先生は、ステレオサウンド 52号の特集の巻頭で、
《SA600を借りてきて最初の三日間というものは、誇張でなしに寝食を惜しみ、仕事を放り出して、朝から晩までその音に聴き耽った》
とも書かれている。

1981年、ステレオサウンド別冊の巻頭では、
《およそあれほど無我の境地でレコードを続けざまに聴かせてくれたオーディオ機器は、ほかに思い浮かばない》
と書かれている。

SA600とSA750は違うことは承知している。
時代も違う。
それでも、どこか期待してしまう。

期待するだけ、無駄と半分わかっていても、そうしてしまう。
そういう音は、おそらくSA750からは鳴ってこない(はずだ)。
聴いてもいないのに、そう書いてしまっている。

私がオーディオ評論家だったとして、
SA750の新製品紹介の依頼があったとしたら、即答でことわる。

SA600への思い入れを無視して、なにかを書けるわけではないからだ。

Date: 8月 29th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その10)

9月発売のステレオサウンド 220号の表紙になっているかもしれないSA750。

SA750がアーカムのSA30をベースにしていることは、
両機のリアパネルを見較べればすぐにわかることだ。

音はどうなのかは、いまのところわからない。
JBLのプリメインアンプとしてチューニングしてくるのか。

SA750の発売が延び延びになっているのは、
このチューニングに手間取っている──からではなく、
おそらく部品調達が大変なためなのだろう。

半導体詐欺が起っている、ともきく。
それほど半導体不足は深刻な状況らしい。

そうなるとSA750の生産台数も影響を受けるのだろうか。
SA750はJBLの75周年記念モデルで、最初から生産台数限定である。

何台製造されるのかは発表されていない。
当初の予定ではけっこうな台数を製造するつもりだったのかもしれない。
それが半導体不足の影響で、減ることだって考えられる。

限定生産ということは、
今年のステレオサウンドの年末の号(221号)では、どう取り扱われるのだろうか。

優れた製品であるならば、ステレオサウンド・グランプリに選ばれるだろう。
ではベストバイは、どうなるのか。

221号が発売にある時点で、SA750は予約で生産台数がうまり、
もう買えなくなっている可能性もある。

ステレオサウンド・グランプリは、
その一年に発売になった優れたオーディオ機器に贈られる賞だから、
221号発売時点でSA750が買えなくなっていても、問題はない。

けれどベストバイは、そうではない。
買える製品でなければ、「ベストバイ」とは呼べないからだ。

Date: 8月 24th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その9)

JBLのSA750。
これまでエス・エー・ナナヒャクゴジュウと読んでいた。
多くの人がそうであろう。

でも、エス・エー・ナナハンと読む人もいる、ときいた。
バイク好きの人にとっては、750=ナナハンである。

昔、750ライダー(ナナハンライダー)というマンガもあった。
750は、確かにナナハンである。

スピーカーの口径でも、6.5インチはロクハンだ。

ナナヒャクゴジュウとナナハン。
たったこれだけのことだけど、印象としては違ってくる。

Date: 8月 19th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その8)

JBLのウェブサイトのSA750のページには、
9月発売予定とある。

けれど、これはいつの情報なのだろうか。
オーディオ関係のウェブサイトの今日の記事には価格がのっているのに、
JBLのサイトでは、価格の表示はない。

どちらが情報として新しいのかが、はっきりとしない。

今日の記事で、今秋となっているということは、
JBLのサイトにある9月発売は少し延びるということなのだろうか。
オーディオ関係のサイトの情報が新しい、ということなのか。

どちらにしてもあと数ヵ月でSA750は登場する。
JBL 75周年記念モデルなのだから、来年に延びるということはないはずだ。

Date: 8月 19th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その7)

オーディオ関係のウェブサイトに、JBLのSA750の記事が公開になっている。
ようやく価格も決まり(税込で385,000円)で、今秋発売とのこと。

今年1月にSA750が出る、というニュースがあった。
遅くとも夏ぐらいには登場するのかと漠然と思っていたら、秋なのか。

今秋とあるが、何月になるのかは記事中にはない。
9月、10月、11月のどこかで発売になるとしたら、
11月のインターナショナルオーディオショウには間に合わせてくるであろう。

内部写真は公開されていないが、スペックからもそうだし、
(その6)で書いているようにroon readyになったのが同日ということからも、
SA750のベースモデルは、アーカムのSA30で間違いない。

だとしたら、なぜここまで遅れるのか。

Date: 6月 16th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その6)

facebookでroonをフォローしている。
昨日、roonのfacebookページで、アーカムのSA30がroon readyになった、という投稿があった。

SA30がいつ発売になったのかは知らないが、roon readyになったということは、
JBLのSA750もroon readyになるのかと思ったら、
続けてSA750もそうなった、という投稿があった。

既発売のSA30とまだ発売になっていないSA750の両方が、
同時にroon redayになったということは、
SA750のベースモデルは、やはりSA30ということを間接的に語っている。

SA30をベースにしていても、大事なのは、その音である。

Date: 6月 6th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その5)

ステレオサウンド 219号は、ちょっとだけ楽しみにしていた。
JBLのSA750の記事を読める、と思っていたからだ。

けれど発売日前に、友人のKさんが、
私が期待している記事は載っていないことを知らせてくれた。

219号にSA750は、一応載っている。
424ページに、編集部原稿で、簡単な紹介記事が載っているだけである。

アメリカでは1月に発表になっていた。
日本でも4月ごろには発表された。

記事には、2021年初夏から受付開始とある。
発売されるのは8月とか9月くらいになるのだろうか。

それにしても、なぜこんなに発売が遅れているのか。

1月の発表とともに、
SA750は、同じハーマン傘下のアーカムのSA30をベースにしている(はず)と、
ソーシャルメディアで少し話題になっていた。

スペック的には確かに同じといわれてもしかたないほどだ。
リアパネルの写真を比較すると、これまた同じことがいえる。

アーカムのSA30がベースでも、そっくりそのまま出してくることはない、とは思っている。
そのための時間が必要なのかもしれない──、
と219号の記事を読むまでは思っていた。

写真の説明文にこうある。
《この写真はCG画像で実際の製品とは細部が異なります。》

ということは、リアパネルの写真もCG画像なのか。
1月発表の段階で、プロトタイプは存在していなかったのか。

9月発売の220号には、載るであろう。
どんなふうに仕上げてくるのか。

もしかすると220号の表紙はSA750なのかもしれない。

Date: 4月 17th, 2021
Cate: 新製品

B&O Beosound Emerge(補足)

本のようなブックシェルフ型スピーカー。
さきほど公開したあとで、
そういえば、と思い出したスピーカーがある。

ハンガリーのミュージカルエンサイクロペディアのD93である。
1979年に日本に紹介されている。
輸入元は、オーディオラボで、価格は42,000円(二本一組)だった。

D93は、9.5cm口径のウーファー(二発)と6.5cmコーン型トゥイーターからなる。
外形寸法はW11.5×H28.6×D22.0cmで、重量は3.2kg。

ブランド名がそうであるように、百科辞典サイズのスピーカーである。
私は実物をみたことがないから、
当時はモノクロの、あまり鮮明でない写真ぐらいしかなかったが、
いまはインターネットがあるから、検索すると、いくつもの写真が表示される。

いわゆるミニスピーカーのフロントグリルを湾曲させ、
エンクロージュアの両サイドとフロントを、
百科辞典風のグリルで囲っている。

スピーカーのフロントが背表紙にあたる。
エンクロージュアの天板も、それらしく仕上げてある。
百科辞典に擬態したスピーカーシステムといっていい。

今回検索してわかったことがもう一つあって、
日本ではミュージカルエンサイクロペディアというブランドで紹介されていたが、
正しくはビデオトンで、
Musical Encyclopedia D93が型番だということだ。

当時、ビデオトンの製品も輸入されていた。
輸入元は、兵庫東西貿易だった。
どういう事情で、D93だけがオーディオラボ取り扱いになったのかは、知らない。

とにかくD93とBeosound Emergeには、四十年以上の隔たりがある。

Date: 4月 16th, 2021
Cate: 新製品

B&O Beosound Emerge

私がオーディオに興味をもち始めたころ、
つまり1970年代後半のオーディオの解説には、
ブックシェルフ型スピーカーとは、本棚におさまるサイズとあった。

そのころの現実のブックシェルフ型スピーカーは、
とうてい本棚におさまるサイズではなかった。

ましてその後に登場した598スピーカーともなると、サイズだけでなく、
そうとうに立派な本棚であっても、重量的に支えきれる範囲を逸脱していた。

ミニスピーカーと呼ばれる製品がある。
このミニスピーカーぐらいが、本棚にすんなりおさまるサイズである。

ブックシェルフ型というのは、
現実にはフロアー型よりも小さいなサイズ、
設置になんらかのスタンド(置き台)を必要とするスピーカーという意味だった。

B&Oから、Beosound Emergeが発表になった。
このBeosound Emergeこそ、ブックシェルフ型である。

Beosound Emergeがどういうスピーカーなのかは、リンク先を見てほしい。
本棚に本来おさまるのは、本である。

ならばブックシェルフ型スピーカーというのは、本のようなスピーカーであってもいいはずだ。
ミニスピーカーとも違う、本のようなスピーカー。

こんなことをBeosound Emergeをみるまで考えもしなかった。

Date: 4月 6th, 2021
Cate: 新製品

JBL SA750(その4)

昨晩は男五人の飲み会だった。
どこかの飲食店でではなく、とある事務所でだった。

大きなテーブルに酒とツマミ。
男五人が、いつのまにか二人と三人にわかれて、
二人のほうは金融関係のまじめな話を、
三人(私はこちら)のほうは、あれこれいろんなことに話題が飛ぶ内容だった。

この事務所には、オーディオのシステムがある。
特に凝ったシステムではないが、あると、やはりいいものだ。
アンプを買い替えたい、ということだった。

それからネットワークオーディオもやってみたいということだった。
でもオーディオにはまったく詳しくない、という。

アンプの置き場所は、A級アンプや真空管アンプなど、
発熱の多いモノは向かない。

そうやっていくつかの条件を満たすモノはなにかと考えていたら、
JBLのSA750が好適なアンプにおもえてきた。

G級動作で、おそらく出力の割に発熱は少ないはずだ。
それにMQA対応のD/Aコンバーターも搭載している。

価格も3,000ドルらしいから、
なんらかのD/Aコンバーターとプリメインアンプを買うよりも予算は抑えられる。

問題は、SA750のデザインを気に入ってもらえるかだ。
意外にも、というよりも、当然なのかもしれない、と今回考えを改め直した。
SA750に対して、かなり好印象のようだった。

その人はSA600のことはまったく知らない。
SA750だけを見ての印象である。

SA750のデザインについて、あれこれいっている人は、
私を含めて、SA600に思い入れがあるからだ。
それゆえに、ついSA600とSA750を比較する。

Date: 2月 23rd, 2021
Cate: 新製品

新製品(マッキントッシュ MCD85・その2)

ステレオサウンドの新製品紹介の記事が大きく変ったのは56号からだ。
カラーページが使われるようにもなり、
カラーページには「Best Products 話題の新製品を徹底解剖する」、
モノクロページには「Pick Up 注目の新製品ピックアップ」とそれぞれタイトルがつけられている。

「Best Products 話題の新製品を徹底解剖する」の扉には、こう書いてあった。
      *
あたらしい、すぐれた製品との出会いは、私たちにとって、いつもドラマティックな体験です。心おどろせ、胸はずませて、あたらしい出会いを待ち受け、そして迎えるさまは、とうていマニアでない人びとには理解してもらえないでしょう。
そのマニアの中のマニアともいうべき、本誌筆者の方々に、毎号いちばんあたらしい、いちばん感動的な出会いについて書いていただこうというのが、このあたらしいページです。
やがて月日が経つとともに、それぞれの方々の出会いの歓びの鮮度は色あせていくかもしれません。あるいは、使いこんでいくうちに、日ましにその製品がもたらす歓びは色濃くなっていくかもしれません。
でも、それぞれ筆者自身にとっての、いまの真実は、ここに記されているとおりです。
     *
新製品にふれるということは、確かにそういうことだ。
このころと違って、いまは実物にふれる前に、
インターネットで新製品情報を知ることができるようになった。

それぞれのオーディオメーカーのウェブサイトにて新製品の情報が公開される。
海外メーカーの新製品の場合、いつ日本に入ってくるのか、
どんな音がするのか、とあれこれ想像する。

楽しい時間である。
けれど、マッキントッシュのMCD85やMHA200の写真を眺めると、
マッキントッシュという老舗オーディオメーカーの衰退(終焉)の始まりを、
もしかすると見ているのではないか、という気もしてくる。

インターネット普及以前、
海外のオーディオ情報がいまのように誰もが知ることができなかった時代は、
輸入元の判断で日本に輸入されない機種があった。

そのメーカーのブランドイメージを損うという判断からなのが大半だった。
いまはそういう時代ではない。

そういう時代に、マッキントッシュはMCD85やMHA200のようなデザインを出してきた。
なぜ? とおもう。

Date: 2月 21st, 2021
Cate: 新製品

新製品(マッキントッシュ MCD85・その1)

マッキントッシュのCDプレーヤーの新製品、MCD85が発表になっている。
音については聴いていないので触れない。
ここで取り上げているのは、MCD85のデザイン、
ひいては最近のマッキントッシュのデザインに関して、どうしても何かいいたくなったからだ。

MCD85の少し前に、管球式のヘッドフォンアンプMHA200が発表になっている。
MHA200の写真をみたときにも、何かをいいたくなった。

ずっと昔、こんな感じの自作アンプがオーディオ雑誌に載っていた(という記憶がある)。
既視感たっぷりのMHA200である。

しかも、それがカッコよければいいのだけれど、
お世辞にもそうはいえないどころか、どこかアマチュアのコピーのようにも感じるし、
1970年代、マッキントッシュのMC275に似たスタイルのシャーシーのキットがいくつもあった。
それらを思い出させるレベルにしか見えない。

二年前に、MC2152が出た時も、同じようなことを書いた。
そこで感じたことは、MHA200をみて強まり、MCD85でさらに強まった。

世の中には、マッキントッシュの製品すべてをベタ褒めするオーディオマニアがいる。
多いのか少ないのかは知らないが、いるのは知っている。
そんな彼らは、MHA200、MCD85もベタ褒めするんだろうな……、と思っているところだ。

そんな彼らは、たいてい、こんなことをいう。
マッキントッシュの良さがわからないのは、あなたが未熟だからだ、と。
おおむねそんなことをいう。

そんな彼らは、MHA200、MCD85のデザインに疑問をもつ人に対しても、
やはり同じことをいうのだろうか。

そして、ここでもオーディオ評論家はどう書くのだろうか。