JBL SA750(コメントを読んで)
(その21)へのfacebookのコメントで、
SA600の価格を現在の物価で換算すると、数百万円でしょう、とあった。
数百万円で、どのくらいの価格帯を想像するのかは人によって違ってくるだろうが、
百万円台を数百万円とする人は、ほとんどいないだろう。
私の感覚では、三百万円以上が、数百万円といったときの下限であり、
五百万円以上が、なんとなくではあるが数百万円となる。
SA600の1967年当時の、日本での価格は200,100円である。
1967年当時初任給は、検索すると26,200円だそうだ。
いまは200,000円ほどだから、単純計算では1967年当時の200,100円は、
1,500,000円を超えることになる。
ちなみにSA600が特集に登場しているステレオサウンド 3号の定価は580円である。
3号の特集に登場している国産プリメインアンプで、もっとも高価なのは、
ソニーのTA1120Aで96,000円だ。
SA600の約半分の定価である。
SA600に近い価格のアメリカ製のアンプは、
マランツのModel 7Tが160,000円、Model 15が195,000円、
マッキントッシュのC22が172,000円、MC275が274,000円、
JBLのSG520が248,000円、SE400Sが143,550円などがあった。
SA600は高価なプリメインアンプであったのは確かなのだが、
現在の物価では数百万円というふうには、まったく思えないし、感じられない。
コメントは、数百万円をアンプに出す人は、JBLのアンプを選ばないでしょう、
とも続く。
数百万円もするのであれば、私も同じ感覚だが、百数十万円ならば違ってくる。
真にSA600の現代への復活を感じさせてくれるJBLのプリメインアンプであるならば、
百数十万円を払う人は、けっして少なくないはずだ。