JBL SA750(その10)
9月発売のステレオサウンド 220号の表紙になっているかもしれないSA750。
SA750がアーカムのSA30をベースにしていることは、
両機のリアパネルを見較べればすぐにわかることだ。
音はどうなのかは、いまのところわからない。
JBLのプリメインアンプとしてチューニングしてくるのか。
SA750の発売が延び延びになっているのは、
このチューニングに手間取っている──からではなく、
おそらく部品調達が大変なためなのだろう。
半導体詐欺が起っている、ともきく。
それほど半導体不足は深刻な状況らしい。
そうなるとSA750の生産台数も影響を受けるのだろうか。
SA750はJBLの75周年記念モデルで、最初から生産台数限定である。
何台製造されるのかは発表されていない。
当初の予定ではけっこうな台数を製造するつもりだったのかもしれない。
それが半導体不足の影響で、減ることだって考えられる。
限定生産ということは、
今年のステレオサウンドの年末の号(221号)では、どう取り扱われるのだろうか。
優れた製品であるならば、ステレオサウンド・グランプリに選ばれるだろう。
ではベストバイは、どうなるのか。
221号が発売にある時点で、SA750は予約で生産台数がうまり、
もう買えなくなっている可能性もある。
ステレオサウンド・グランプリは、
その一年に発売になった優れたオーディオ機器に贈られる賞だから、
221号発売時点でSA750が買えなくなっていても、問題はない。
けれどベストバイは、そうではない。
買える製品でなければ、「ベストバイ」とは呼べないからだ。